
世界ランク32位の竹田麗央
米女子ツアールーキーだった昨シーズンはブルーベイLPGAで米ツアー初優勝を挙げ、賞金ランク4位。2年目の今シーズンは優勝こそありませんが、22試合に出場して16試合で予選を通過し、そのうち5度トップ10フィニッシュを果たすなど安定したプレーを見せています。現在世界ランクは32位、米女子ツアーのポイントランクは34位です。
そんな竹田選手ですが、部門別のスタッツを見ると、ショット力の高さがよくわかります。
ショットの総合力を示す「SG ティー・トゥ・グリーン」部門は全体の16位。平均飛距離は270.76ヤードで24位、ドライビングディスタンスとフェアウェイキープ率の順位の和である「トータルドライビング」部門でも14位と、飛距離を武器にしながら上位をキープしています。また、アンダーパーで回ったラウンド数は43で全体の10位です。
そんな竹田選手のスウィングを、中村修プロに分析してもらいました。

始動で右サイドにしっかりと荷重しながら、テークバックの早い段階でクラブを立てる
「竹田選手は左手をややストロンググリップで握ります。始動で右サイドにしっかりと荷重しながら、テークバックの早い段階でクラブを立てます。同時に左ひざを少しゆるめて骨盤を回りやすくし、深いトップを作っています」(中村、以下同)。
深いトップから、切り返し以降はフェードヒッターらしい動きになっていきます。
「トップからアドレスの位置に骨盤が戻って切り返すと、フェードヒッターらしく上半身は早めに開いていきます。ダウンスウィングでは右ひじを絞って右わきに付けることで、極端なアウトサイドイン軌道を防いでいます。インパクト前後のヘッドの動きを見ると、インパクト後のヘッドはボールの位置よりも低く出ています。つまり入射角がダウンブローになっていることが見て取れます」
ドローとフェードの違いは、入射角の違いでもあると中村プロ。

深いトップから、右ひじを絞って軌道を整え、前傾を保ったままのフォローが特徴
「入射角の違いによってスピン量が変わるため、一般的にフェードはスピン量が多くなり、ドローはスピン量が抑えられるため飛距離を伸ばしやすいと言えます。竹田選手はヘッドスピードが46m/sを超えるので、フェードでも十分な飛距離を持っていますが、入射角が強くなりすぎるとスピン量が増え、曲がりの幅も大きくなります。肩のラインを縦に回転させることで前傾姿勢をキープし、伸びやかで長いフォローへとヘッドを導いています」
深いトップから、右ひじを絞って軌道を整え、前傾を保ったまま長いフォローへ。高いヘッドスピードとフェードの安定性を両立させているのが、竹田選手のスウィングの特徴といえるでしょう。
飛距離と安定感を兼ね備えたショットを武器に、2年目のシーズンを戦う竹田選手。米ツアーへの扉を開いた大会で、今シーズンの初勝利を狙います。




