
姉妹とも今季6度のトップテンを誇る
今シーズンの明愛選手は26試合に出場し、21試合で予選を通過。そのうち6度トップ10フィニッシュを果たしています。米女子ツアーのポイントランクは13位。一方の千怜選手は26試合に出場して19試合で予選を通過し、トップ10は6回。ポイントランクは20位につけています。優勝こそないものの、姉妹そろって立派な成績です。
そんな2人ですが、部門別のスタッツを見ると強みの違いが見えてきます。
明愛選手はショットの総合力を示す「SG ティー・トゥ・グリーン」部門で全体の17位。そのうちグリーンを狙うショットに絞った「SG アプローチ」でも25位と、アイアンショットの精度が光ります。一方の千怜選手は「SG ティー・トゥ・グリーン」が28位、ティーショットのみを抜き出した「SG オフ・ザ・ティー」で35位と、ティーショットに強みが見られます。
そんな2人のスウィングを、中村修プロに分析してもらいました。まずは明愛選手から。
「明愛選手はオーソドックスなスクエアグリップで握り、適度に手首の動きを使ってドロー、フェードを操ります。テークバックでは右ひざを動かさずに受け止め、エネルギーを貯めます」(中村、以下同)。
ダウンスウィングでは、きれいに左軸で回っていくのが特徴だと中村プロ。

明愛は左軸を作って切り返し、骨盤を回して回転力を加速させる
「左へ重心を移して左軸を作って切り返すと、手元はグリップを引っ張るようにターゲットと反対方向へと動き、ダウンスウィングの半径を大きくしています。そこから骨盤を回して回転力を加速させると、左に作った軸を支点にヘッドは加速し続けてインパクトを迎えます。左ひざは伸ばし切ることなく、地面を踏み締めたまま軸がブレることなく保たれています」
続いて、千怜選手も分析してもらいました。

千怜はテークバックで右への重心移動が少なく、センター軸で回転する
「千怜選手は左手をややストロンググリップで握りながら、右手は左手と平行ではなくスクエアグリップの握り方をしています。そうすることでクラブを立てるコックの動きがしやすくなり、左腕が地面と平行な位置でクラブは90度に立ち、手首の動きを早い段階で決めています。これが再現性の高さをもたらしています」
左軸で振っていく明愛選手に対し、千怜選手のスウィングはセンター軸だと言います。
「右への重心移動は少なく、センターに軸を置いています。左への移動のエネルギーは最小限で、回転力と左足を伸ばす反力を使って飛距離を出しています。切り返し以降は左腕が左胸に重なったままで、体の回転力をロスなくインパクトでボールに伝えています」

姉は左へ重心を移して作った軸でヘッドを加速させ、妹はセンターの軸で回転力を生かしている
左へ重心を移して作った軸でヘッドを加速させる明愛選手と、センターの軸で回転力を生かす千怜選手。同じ双子でも、軸の作り方にははっきりとした違いがあるのです。
ともに米ツアーで戦う2人ですが、今季の明愛選手はエビアン選手権の3位、千怜選手はホンダLPGAタイランドの2位が最高成績。明愛選手は10月の「スタンレーレディスホンダ」で勝利を挙げていますが、千怜選手は日本でも未勝利。勝利に飢えたツインズの戦いぶり、楽しみですね。






