今週始まる「TOTOジャパンクラシック」は、日本で行われる唯一の全米女子ツアーの公式戦だけに、注目度は高い。73年の「LPGAジャパンクラシック」から始まり、大会名称は変わりながらも2016年で実に43回目の開催となる。そこで今回は、その歴史を振り返るとともに、今年の注目選手を紹介する。

アニカ・ソレンスタムが5連覇の偉業を成し遂げた

この大会には、世界の名だたる選手たちが集結する。日本ではなかなか見ることができない世界レベルのプレーにギャラリーは魅了されるわけだ。歴代優勝者の中でも、特筆すべきは2001年~2005年大会で5連覇を達成したアニカ・ソレンスタム。

画像: 05年「ミズノクラシック」 この大会でアニカは5連覇を達成

05年「ミズノクラシック」 この大会でアニカは5連覇を達成

当時“絶対女王”として、ゴルフ界に君臨していた彼女は、この大会でも圧巻のプレーを披露。特に印象強いのが2005年大会。首位と1打差の2位で最終日をスタートしたアニカは、この日「64」をマークし、逆転優勝を果たした。同一大会5連覇の記録は、米国女子ツアー史上初の快挙だった。

岡本綾子はこの大会で、米女子ツアー賞金王を確定させた

海外ツアーの試合だけあって、歴代優勝者には、先のアニカ・ソレンスタム、カリー・ウェブ、ステーシー・ルイスなど外国人選手の名がやはり多い。しかし日本人でも、樋口久子や小林浩美など往年の名選手の名前が並ぶ。ちなみに、優勝こそないが、岡本綾子がアメリカ人選手以外で初の全女子ツアー賞金女王を決めたのもこの大会だ。

画像: 87年「マツダクラシック」 賞金王を確定させて、記者たちから胴上げされた

87年「マツダクラシック」 賞金王を確定させて、記者たちから胴上げされた

上田桃子は、日本人史上最年少での米国ツアー制覇を達成

2007年大会、この年3勝を挙げるなど史上最年少賞金王へ活躍を続けていた上田桃子は、最終日に7番パー5でアルバトロスを達成するなど、「66」を叩き出し優勝。この大会、日本人としては1998年小林浩美以来9年ぶりとなる優勝だった。また日本人としては、史上最年少での米ツアー制覇となった。

07年「ミズノクラシック」 当時21歳の上田桃子は、日本人として米ツアー最年少優勝となった

この大会で4勝目を挙げた上田は、翌々週の「大王製紙エリエールレディス」も制し、史上最年少での賞金女王となった。ちなみに上田は2011年もこの大会で優勝しているので、日本人としては唯一の複数回優勝選手だ。

画像: 11年「ミズノクラシック」 上田はフォン・シャンシャンとのプレーオフを制し、日本人唯一の複数回優勝を果たす

11年「ミズノクラシック」 上田はフォン・シャンシャンとのプレーオフを制し、日本人唯一の複数回優勝を果たす

今年は世界ランク「1位」と「2位」が揃い踏み!

さて今年の2016年大会、優勝候補筆頭はやはり現在世界ランク1位(2016年10月31日現在)のリディア・コーだ。今季は、メジャー1勝を含め4勝を記録している。しかし、世界ランク2位のアリヤ・ジュタヌガーンやチョン・インジなど世界の一流選手が集結するだけあって、混戦必須だ。

画像: 16年「ANAインスピレーション」で優勝。コーは、15年「エビアン選手権」に続き、メジャー2連勝となった

16年「ANAインスピレーション」で優勝。コーは、15年「エビアン選手権」に続き、メジャー2連勝となった

日本人選手では、笠りつ子や鈴木愛など国内で活躍する選手に加え、米ツアーで活躍する野村敏京、宮里美香、宮里藍らも参戦。宮里藍が今大会に出場するのは、2011年大会以来で5年ぶりとなる。

画像: 「TOTOクラシック」は5年ぶりの出場。日本でのプレーは、昨年10月「日本女子オープン」以来となる

「TOTOクラシック」は5年ぶりの出場。日本でのプレーは、昨年10月「日本女子オープン」以来となる

これだけ多くのトップクラスのプレーを間近で見れるのは、この大会だけ。どんな展開になるのか、今から楽しみだ。

This article is a sponsored article by
''.