日本には約2000のゴルフコースがあるが、 「誰もが回れて楽しめる」 「100コース」を探し出そうというのが〝ゴルフ場調査隊″の目的です。
第22回は 「中伊豆グリーンクラブ」 。
開場は平成2年。バックティから7152Yと距離もたっぷりなチャンピオンコースは2010年のシニアトーナメントも開催されています。
まずは前評判で聞いていたクラブハウスを観察。
無垢材を惜しみなく使用した『校倉造』のハウス。有名なところで行くと、奈良県の東大寺にある倉庫などが挙げられますが、この造りは調湿・換気機能に優れているそうで、冬場は暖かく、夏場は涼しいそうです。
眼下には相模湾。”中伊豆GC”は、その名の通り天城の北、伊豆半島の中央部にあります。伊豆半島といえば急峻な地形と美しい海から 『東洋のアマルフィ』『いや、コートダジュールだ!』 などと表現されることもありますが、真っ青な海に張り出した崖からの絶景は、伊豆ならでは。この急峻な地形にフラットなコースが広がるなんて東洋の…いや、 伊豆の奇跡 です。
天気が良いと、相模湾の向こうに横浜のランドマークタワー、さらにスカイツリーも望めるようです。もちろん別のホールでは富士山、さらに別のホールでは天城連峰、そして駿河湾までもが見えると言う、まさに『借景のデパート』です。
もちろん景観だけでなく、コースも本格派。『14本すべてのクラブを使ってほしい』と支配人さんもおっしゃっていたとおり、頭とクラブを使わせられるコースです。ちなみに設計者の浅見緑蔵氏(写真中央)は、元日本ゴルフ協会の会長。19歳で日本オープン最年少優勝を果たした実力派ゴルファー。
余談ですが、これはカートに入っていたキャディさんの私物入れ(中に飴が入っていました。5~6個いただきました…)。中伊豆GCの経営母体は『神奈川中央交通』。神奈川県民から“カナチュー”の愛称で親しまれるバス会社ですね。
こちらは150Y近いバンカーがプレッシャーを与える7番ホールパー5。
私は当然、50Y手前のバンカーへ入れ、満喫させていただきました!(涙)