ツアーやアマチュアの間で話題のギアを徹底試打する企画「全力試打!ギア王」。今回のギアは、宮里藍や近藤共弘が愛用中のブリヂストンから発売されている「JGR ドライバー」。さっそく、打ってみよう!
「JGR」はつかまったドローが打てる
形状はJシリーズの流れを汲んだアスリート向けの顔つきだが、新「JGR」はロフト角が9.5度でもフェース面が見えて、ボールが上がりやすそうな安心感がある。また、クラウンのデザインがボールに対してスクェアに構えやすくなるような視覚効果を生んでいる。
クラウンのたわみがボール初速をアップさせてくれる
クラウンのフェース側が「たわむ」ように軟らかく、クラウンの後方は硬く作られているので、たわんだ分のエネルギーをボールの初速に効率よく変換できる。クラウンの模様もボールをセットしやすくなっている工夫が施されている。しっかりボールをとらえて弾き返すような打感で、コントロール性も高い。
ボールのスピン量をコントロールできるという「ミーリング」が細かく刻まれている。今までのJシリーズでは、フェースのセンター付近だけに刻まれていたが、「JGR」ではフェース全体に広がっていてミスヒットにも強くなっている。打感はハジキ感があって硬すぎず、ボールをつかまえて高弾道に押し出してくれる。
シャフトとヘッドのカラーコーディネートも面白い。スウィング中、シャフトのしなりを感じられ、「素直」なシャフトのしなりでヘッドを加速させてくれる設計だ。インパクトに向けて自然と加速するようなイメージを持つことができる。例え、右にすっぽ抜けそうなスウィングをしても、中間から先が戻るのでドローがかかる。
しかし、しなりが強いので、ただ単に力まかせに振ると方向性が安定しなくなる。シャフトのしなりを感じてフィニッシュまで振り抜くことが、アベレージゴルファーでもやさしくドローボールが打てるコツだ。