豊洲移転問題で揺れる築地市場。移転は早くて1年後なんていう試算も出ているが、実際のところはどうなのか。何はともあれ、築地ツウの間では「吉野家一号店でしか食べられない“裏メニュー”が食べられる期間が長くなった……」と安堵の声も聞かれるが、そもそもここでしか食べられない“裏メニュー”とは一体?
吉野家は築地市場店から始まった
延期はされたものの築地市場移転に伴い、現在の「築地市場店」は消滅してしまう。というわけで、市場関係者たちがごった返す朝を避け、お昼前に行ってみた。この店舗の営業時間は独特で朝5時に開き、13時には閉店してしまうのだ。
お店の傍らには400年以上にわたりこの地を守る「魚河岸水神社」が。歴史好きとしては、こういうのを見るとゾワゾワする(変態ではありません)。
ちなみに徳川家康公の江戸入府とともに移住してきた日本橋魚市場の開祖・森孫右衛門は、もとは摂津の国・佃村(現在で言う淀川の河口周辺)の名主だったが、仲間の漁師たちと東京湾の漁業権を得て、日本橋で販売したという人。いわゆる「魚河岸」を作り出した人だ。
では、さっそく吉野家一号店へ。店内に入ると、威勢の良い「いらっしゃい」の声。
早速オーダー。「トロだく・つゆちょいだく」別皿で「黄身だけ」も追加した。そう、ここは知る人ぞ知る裏メニューの宝庫。特に朝、市場は多忙を極めるので、常連さんが座ったらすぐ出すのが基本。メニューなんて聞いている暇などない。新しくここで働く人がまず覚えないといけないのは、500人以上にのぼる常連さんのオーダーリスト。おそろしや……。
さて、普段、新橋駅前で食べているヤツと……あれ? ちょっと違う。「そうなんです。ウチの牛丼は秘密があって……」気になる方は下のオーダー表を見てみよう。
最後に、全国共通でオーダーできる裏メニューと築地一号店独自の裏メニューを比較。肉 ※並は85g
これ以上のオーダーは実際に行って確かめてみてほしい。豊洲への移転までの期間、ぜひ一度行ってみよう。
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