月刊ゴルフダイジェスト10月号。美食ゴルファー養成講座で紹介した冷やし中華。今回はグルメレポーターの彦摩呂さんに”この夏最後に食べるなら?”と質問し選んでもらいました。

さてさて、そんなことを言っている間にもうすぐ9月。暑い夏もどこへやら、めっきり寒くなり、カーディガンを羽織って街を歩く人もちらほら。もうすぐ冷やし中華の季節も終わりを告げてしまう……。

しかし!

気象庁発表による天気予報では、9月初旬は猛暑が復活するらしい!となると、昼食で食べたくなるのがやっぱり「冷やし中華」ですよね。これがラストチャンス!この夏の思い出とともに、この夏最後の冷やし中華味わいましょう!

この夏最後はここで決まり!
浜松町「集来」

「この夏最後に食べるならどこだろう?」取材の後、そんなことをよく考えていました。そんなとき、「集来の冷やし中華が旨い!」と上司が言っていたのを思い出しました。

画像: 浜松町駅から大門方面へあるくこと5分。派手な看板はなく、ひっそりと佇んでいます。

浜松町駅から大門方面へあるくこと5分。派手な看板はなく、ひっそりと佇んでいます。

しかしその昔ながらの中華料理屋の佇まい、雰囲気から「味の期待はできそう!」と勝手な妄想は膨らんでいました。30席ほどの店内には手書きのメニュー表があり、水もセルフ。嫌いじゃない雰囲気……ますます期待は膨らんでいきます。

早速「手打ち冷やし中華」を頼みました。出てくるまでおよそ10分。決して短くないこの時間が期待を煽るんです。

画像1: この夏最後はここで決まり! 浜松町「集来」

まちにまった冷やし中華とご対面!!大盛りを頼んだわけではないのですが、まず量の多さに驚きます。そして鮮やかな色合いに食べる前から見た目で楽しめます。

この鮮やかさの正体は「なると」。紅ショウガの赤、キュウリの緑、タマゴの黄色……
そして、なるとのピンク。この色合いにそれだけで満足してしまいそう!冷やし中華の楽しみのひとつですな!!肝心の味はというと、ベースは醤油ダレであっさり。その中にしっかり酸味が効いていて、のどを通るその瞬間にその酸味を感じることができるんです。

入口は醤油の甘みを味わいその後酸味が追いかけてくる。この絶妙なコンビネーション。彦摩呂さん風に言わせてもらえば「味の徒競走や~!」といった感じでしょうか……。

画像2: この夏最後はここで決まり! 浜松町「集来」

そして、なんといってもこの「手打ち」。縮れの中太麺で歯ごたえたっぷり!冷やし中華というと細いストレート麺をイメージしていましたが、それを良い意味で全面的に崩してくれます。

この夏最後の冷やし中華、集来を選んでよかったです!ちなみに、集来では、9月初旬まで冷やし中華が楽しめるそうですよ!

そろそろ終わるぞ!
ゴルフ場へ急げ!

冷やし中華はゴルファーの夏の定番メニューでもあります。ゴルフ場で通年冷やし中華が食べられるところはほとんどないのです。では、いったいいつ終わってしまうのでしょうか?

20コースに調査を行ったところ、7割のコースが8月いっぱいで終了とのこと……実に悲しいです(涙)。残りの3割のコースは9月中旬まであるそうなのですが、注文が少なくなってくるとフェードアウトしていくようです。

涼しくなってきてゴルフがしやすくなってくるのは嬉しいのですが、冷やし中華がなくなってしまうのは、少し悲しいですね。まだ間に合います!ゴルフへ行ったら、最後の冷やし中華、食べてみてください!!!

画像: 富士チサンCCのチャーシューが特徴的な冷やし中華です

富士チサンCCのチャーシューが特徴的な冷やし中華です

月刊GD編集長の「加筆、ウマイの基準!」
冷し中華の「適正価格」はおいくらか?

冷し中華は「なぜ高いのか?」よく知るお店の女将に尋ねたことがある。上に乗る具材は、錦糸たまご、キュウリ、トマト・・・肉っけは叉焼、またはハム・・・そして、紅ショウガがちょこんと。これがスタンダードスタイルだろう。

たまに、中華クラゲ、カニカマ、もやしなんていうトッピングが加わることがあるが・・・いずれにしても、基本的な庶民の冷し中華に「高級食材」の登場はない。しかし、街の中華店でも700円、800円・・・ゴルフ場のレストランでは、1200円、1500円なんていう“強気の値段”設定がされている。

麺を茹でて、水で冷やしてタレを上からドボドボと回し掛けて具材をきれいに並べて終わりでしょ?消費者として「割高感」を感じるのは私だけだろうか・・・お店の言い分はこうだった。

「手間がかかるのよ。通常メニューだけでも手一杯なのに具材の仕込み、タレ作り、作業も通常メニューと違うから、冷し中華の季節は忙しくなるのよ」

簡単な話「手間賃」が値段に上乗せされていることのようだ。この店は繁華街の人気店で超人気のキラーメニューがあるため夏場でも冷し中華を頼む人はほとんどいないという特徴があるのだが・・・ちなみに、値段は850円(この店の中華そばは550円)
麺は細めストレート、タレは生姜の利いた醤油味、具材は、キュウリ、錦糸たまご、
ハム、叉焼カニカマ、ウズラの玉子。紅ショウガはなし。

画像: 月刊GD編集長の「加筆、ウマイの基準!」 冷し中華の「適正価格」はおいくらか?

販売期間は梅雨が明けてからで、昨日来訪(8月31日)したら、「冷し中華850円」のメニューはなかった。もしかしたら、この店の冷し中華、日本イチ短いかもしれない。

冷やし中華の「超ウマイ!」とはなんなのか?

「冷し中華は割高だ!」というのを覆してくれるのが豚骨ラーメン博多天神の冷し中華。

画像1: 冷やし中華の「超ウマイ!」とはなんなのか?

画像2: 冷やし中華の「超ウマイ!」とはなんなのか?

ラーメン500円に対して冷し中華400円

画像3: 冷やし中華の「超ウマイ!」とはなんなのか?

ゴルフダイジェスト社のある新橋にも2店舗あるチェーンだが、昼時を外したとき、時間がないとき、食欲がないとき、今年の夏も何度かお世話になりました。

麺は中太の緑色の「ヒスイ麺?」タレは酸味少なめの醤油味、具材は錦糸たまご、キュウリ、もやし、「しらたき?マロニー?」のようなモノと叉焼が1枚。紅ショウガは乗せ放題である。

画像4: 冷やし中華の「超ウマイ!」とはなんなのか?

400円にしては「納得の味」である、というより「お得な味」か・・・。考えてみれば、冷し中華の「超ウマイ!」とはなんなのか?何を基準にすればいいいのか?よくわからないことに気が付いた。

具材はキュウリにしても錦糸たまごにしても「不味い」「ウマイ」「超ウマイ」を判断するのは難しい。叉焼、ハムにしても、千切りになっていてその味そのものを十分味わうほどの量がない。麺は、ラーメンにしても好みのハズレはあったとしても苦水を飲むような不味いモノに最近出合ったことがない。(「伸びている」は別として)

タレだって、本音を言えば「ウマイの基準」がわからない。あえて言えば「シマダヤの冷し中華」のタレが基準になるのか?冷し中華とは総じてハズレがなく、大当たりもない食べ物なのかもしれない。

そう考えた場合、冷し中華の「適正価格」はいくらなのだろう?ゴルフ場の1200円は「メチャ高」として、前出の中華店の場合、中華そば550円は適正だと思うが冷し中華850円は「割高感」がある。

博多天神の場合、ラーメン替え玉1個付きで500円に対して冷し中華(替え玉なし)400円はどちらも「お得感」を感じる。となると、街の冷し中華の適正価格は・・・読者諸賢は、おいくらと考えますか?

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