日本にあるおよそ2000のコースの中から誰もが回れて楽しめるコースを探し出すわれわれ「ゴルフ場調査隊」!今回向かったのは、埼玉県本庄市にある、こだまゴルフクラブです。
たっぷり250ヤードあるレンジで、朝のウォームアップ。
こんな人も、このレンジで練習したことがあるそうで。
レンジの脇に造られたアプローチ練習場で、距離感のチェックもしっかりできます。
調査隊は6488ヤードのレギュラーティ、10番396ヤード・パー4からティオフ!
……すごく趣のある打ち下ろしのホールでレイアウトがダイナミックなんです。それもそのはず、原設計を手がけたのは日本のゴルフコース設計家の二大巨匠「西の上田」と称えられる上田治大先生!敷地の凹凸ををダイナミックに使って打ち上げ、打ち下ろしを演出する手法は「動の上田」とも言われています。西の、動の上田に対して、東の、または静の井上と言われるのがかの井上誠一先生です。バンカーをうまく配置し、静かで趣のあるコースを数多く造ってきました。
こんもりした感じの土地を絶妙に使った上田先生のコースをこれまた現代のコース設計の大家、川田太三先生が手を加え「みんなに平等なコース」に生まれ変わらせたそうなんです。ビビりのワタクシ、巨匠ふたりの合作(?)が放つオーラに訳のわからないプレッシャーを受けてしまい、ティショットがまったく当たらず、右へ左へ。このコースは、2打目を打てるところに確実にティショットを打っていかないとスコアになりません!
立派な赤松がグリーンを取り囲むように見えるパー3。ビビりのワタクシ、ここでも無駄に力んでしまい、グリーンを大きく外してしまいました。メンタル、弱……(ー ー;)
ときに、割とフラットなホールもあるのですが、実は微妙に傾斜していて、プレーヤーの距離感を狂わせてくるのだそう。常にマン振りのワタクシは、気にもとめませんでしたが……
コースのある土地は、生野山(なまのやま)古墳群の一帯。コースの中に前方後円墳とか、普通にあるんです。
古墳がいっぱいある、すなわち、凹凸が激しい土地をゴルフコースに変えるのは上田先生の十八番。何度回っても飽きない造りが素敵です。
ティショットさえ何とかなれば、後は上田、川田、両先生が仕掛けてくる罠を、自分なりにどうやって攻略するか、じっくり楽しめるんです。
このコースを楽しむには、一にも二にも、ティショット。ドライバーに自身がなければ、FWやUTで打ってもいいと思います。とにかく、2打目をきちんと打てるところに運ぶこと。それが、巨匠のコース設計の妙を味わう秘訣ですね。右へ左へ曲げていたのでは、フェアウェイに戻すことに必死になってコースを楽しむ余裕がありません。と、自戒を込めて申し上げたいと思います。
名物がいっぱい
このこだまGCに来たら、見ておきたい、味わっておきたいものがいっぱいあるんです。
ガラス張りの、素敵な茶店。
茶店で飲める、フレッシュなグレープフルーツジュース。ご希望であれば、サワーにもできちゃうんですって!
川田先生が造った16番ホールのアリソンバンカー。レーキの長さがバンカーの大きさを物語ります。
カベ、高っっっっっっ!!!!!!
4番ホールのフェアウェイを横切る、クリークというか、ビーチバンカーというか、面白いラテラルウォーターハザード。もし入ってしまっても、場所によっては打てそうです。
こんな素敵なパブリックが北埼玉にあるんです。駅からも近いので、渋滞が気になる週末は、電車でも楽々アクセス。調査隊一同、またの挑戦を誓ってコースを後にしました。
こだまGC(埼玉県) | |
住所 | 埼玉県本庄市児玉町入浅見1060 |
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連絡先 | 0495-72-5151 |
URL | https://www.kodama-gc.com/ |