アプローチが苦手の人は、自分のフォローでの体勢をチェックしてみてほしい。世界で活躍するプロたちのアプローチのフォローはみんな“似ている”のだ。
スピンのかけ方が大きく変わった
PGAツアーで活躍するトッププレーヤーを見ていると、アプローチショットでも”特別な打ち方”はほとんどしていない。ショットと同じように、スクェアに構えてボールを真ん中に置き、ロフトなりに当てるというシンプルな打ち方が目立っている。
ジョーダン・スピースと、このローリー・マキロイを見比べてみると、フォローの姿勢が酷似していることに気付くだろう。
あれ!? 松山英樹もほぼ同じカタチ……これは一体どういうことなのか?
この背景には、ボールの変遷があるようだ。糸巻きボール全盛時代は、上からつぶすように打ちこんで強烈なスピンをかけていたけれど、現代のソリッドボールは緩やかな入射角でシャローに、掃くように打つことでスピンが入る。
PGAツアーに造詣が深い永井延宏プロはこう語る。「昨今は、ピンの奥から戻すアプローチを打つ選手を多く見かけます。彼らは、実は繊細なタッチを求めておらず、インパクトを”調整”することをほとんどしない。そして、そういう打ち方を貫くには、ロフトが等間隔で刻まれたウェッジを用意する必要があるのです」
ボールが進化することで、ウェッジの打ち方とセッティングが一変したのだ!
緩やかに当ててスピンをかけるのが今の主流
ボディターンで振るのでインパクトゾーンが長くなり、シャローに当たる。今のソリッドボールはこう打つことで最もスピンがきく。
それを知っているからこそトッププロたちのアプローチのフォローが似てきているという訳だ。アプローチが苦手の人は、トッププロに倣ってフォローの形を意識してみてはいかがだろうか?