「私は学生時代からゴルフをしていますが、最近思うのは、50歳近い今が一番飛んでいるんじゃないか、ということ。うれしいようなビックリするような不思議な感じですが、いずれにしてもクラブの進化のおかげで飛距離の不安がなくなった、というのはゴルフを楽しくさせてくれますね」
果たしてテクノロジーがゴルフを変えるのだろか。
このシングルさんは、ある面ではすでに変わりつつあるとも言える。ただ、ゴルフは道具+コース+人間で成り立っていて、しかも主体は道具ではなくあくまでも人間である。
その人間がμ240iを手にするのももう間もなくである。そのとき「進化」の成果がどう評価されるか注目したい。
プロギアの開発チームは「ハイテク」という言葉が嫌いだという。
「なんだか薄っぺらな感じがする。はやり人間が使うわけだから技術の裏付けは必要条件ではあるけれども、十分条件ではないと思う。もっと人間的な情緒とか官能を刺激してくれる何かをもっていないと、ヒューマンギアとは言えない」
(1989年チョイスVol.49)
【編集後記】
今週の月→金コラム、いかがだったでしょうか。
プロギアμ240ieはカーボンヘッドドライバーとして一世を風靡したモデルです。パーシモン時代が終焉し、これからは「カーボンか、メタルか」と言われた、ドライバー大革命のスタート地点に紛れもなく立っていた名器です。
45インチという長さは、予言通り1990年代の標準になり、その後、2010年以降まで続きました。45インチまではヘッドスピードが上がる。まさにその通りで「45インチの壁」を越えるのにかなりの時間を要しました。
今でこそ46インチ、47インチという市販モデルも増えてきましたが、「標準」を考えると「45.5インチ」か・・・・・・? 46インチにはなっていないように思います。1989年から2016年の27年間で長さに関しては「0.5インチしか」伸びていないことになります。
シャフト重量もフジクラから40グラム台、30グラム台の超軽量「エアスピーダー」なるカーボンシャフトが登場しましたが、いわゆる普通の一般ゴルファーが満足する「強度、硬度、トルク値」には達していません。実用という観点では50グラム台に留まっています。
ヘッドは「カーボン対メタル」を経て、革命的?新素材チタンの登場で一件落着。カーボンもメタルも、チタンに惨敗となりました。しかし、ヘッドは2008年のルール改正で「460cc」が条件になると、大きさ競争が終焉し、次に慣性モーメントの拡大競争が激化。しかし、それも最近ではあまり聞かなくなりました。
2016年は空気抵抗軽減によるヘッドのスピードアップが注目されています。すでに1989年の時点で考えられていたテクノロジーが、現在でも生かされているのです。
さて、ここで皆さんに質問です。どしどしご回答ください!
今後、クラブはさらにするのか?しないのか? あなたはどちらだと思いますか?
さぁ結果はいかがでしたか?
その①の記事はこちら↓↓
進化のキーワード「長尺と空力」。27年前に描かれていた未来図!①
その②の記事はこちら↓↓
27年前に描かれていた飛びの未来図!その②予想的中!1990年代には45インチが「標準」になる
その③の記事はこちら↓↓
27年前に描かれていた飛びの未来図!その③風洞実験でわかった!ヘッドスピードがアップする形状
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27年前に描かれていた飛びの未来図!その④シャフトの軽量化は「50グラム」が限界だ