ボーケイ氏いわく「ウェッジで一番大切なのはBOUNCE(バウンス)」なんだとか。56-08とか、56-14とか表示してある、あの下2ケタの数字のことだ。でも、これがどれほどの意味を持つのだろうか……。ボーケイ氏、さっそく教えてください!
“08” と“14で”は「跳ね返るチカラ」が違う
アマチュアゴルファーがパーオンできるのは、1ラウンドでせいぜい6、7回。つまり10回以上はウェッジを使うことになる。
しかし、その使用頻度の高いウェッジをよく理解していない人があまりにも多い、と言うのは、長年トッププロのウェッジを削り続けるボブ・ボーケイ氏だ。
「トッププロでもパーオン率は約7割。そこからいかに寄せるか、またはカップインを狙えるかが鍵になります。ですから彼らはウェッジの大切さを理解し練習量も多い。アマチュアはさらに乗らないのですからアプローチの重要性はプロ以上です」
ウェッジで最も大切なのが、“バウンス”だとボーケイ氏は力説する。
「“バウンス”こそウェッジの命です。例えばバンカーショット。バウンスを使えば砂とともにボールをラクに飛ばせますが、バウンスがなければ、砂にヘッドが潜ってしまい、脱出もままならない。グリーン周りが苦手な人はバウンスがいかに大切かを理解すること、まずはここから始めてほしいと思います」(ボーケイ氏)
「バウンスはリーディングエッジの水平線とソール出っ張りの頂点を結んだ時にできる角度のこと。これが大きいほどソールの“抵抗”が大きくなります」(ボーケイ氏)
「抵抗が大きいということは、それだけ下からの反発力も増すので、地面や砂にヘッドが潜りにくくなります。一方バウンスが小さいとクラブの抵抗が減るので、地面からの反発力も小さくなります」
「いずれにしてもバウンスを地面に当てることは大切で、その結果、砂や芝の上を滑り、クラブが前へと進むのです。その効果を利用することがバウンスの正しい使い方と言えるでしょう」(ボーケイ氏)
お分かりいただけただろうか? 次はウェッジの“バウンス”について話してもらおう。