練習では調子がいいのに、それをコースで発揮できないのはどうしてなのか?
ゴルフは、あらゆるスポーツの中でも「心の持ち方(メンタル)」がプレーに与える影響が大きいです。つまり技術と心(メンタル)が密接に関連しているスポーツだということです。
例えば世界ランク4位(2016年9月24日現在)のジョーダン・スピースは、落ちついたプレースタイルで、メジャー大会の大舞台でも動じない姿が印象的です。
スピースは現在23歳ですが、「年齢を感じさせない落ち着き」が彼の強さ最大の要因ともいえます。
そこで今回はジョーダン・スピースのメンタルの強さを参考に、メンタルトレーナーが教える心の持ち方をご紹介します。
練習は自信を生み出すためのもの!
練習を積み重ねることで技術は向上していきますが、もうひとつ「自信を生み出す」という効果もあります。冒頭でもいいましたが、技術とメンタルには相関関係があります。練習で得た技術というのは、そのまま自信に繋がるということです。
余分な動きがない機械的なストロークが特徴的なスピース。彼が平均パット数で1位(2016年9月24日現在)になっているのは、「自信」が大きな要因となっているのです。
スピースはパターを打つとき、不安や恐れなど"疑い"の余地なくストロークしています。彼がピンチの場面でも冷静でいられるのは、圧倒的な練習量により作られた強い「メンタル」があるからなのです。
では、練習にあまり多くの時間を割けないアマチュアはどのような心持ちでプレーしたらいいのか、メンタルトレーナーの森川陽太郎さんが教えてくれました。
ベストスコアが出るメンタル術
森川さんがメンタルをサポートする上で提唱しているのが、「OKライン」です。これは、自分自身が「ここまでは確実にできる」思えるラインであり、高すぎても低すぎてもダメなのです。
自分が"できたこと"を認めることで、喜びが生まれて少しずつ自信に繋がります。そしてこの「OKライン」を数多くあげることが、いずれ大きな自信になるというわけです。
例えばゴルフのラウンド後半で70台が見えてくると、その瞬間に余計なプレッシャーを感じて崩れてしまうことがあります。これは「OKライン」が上がってしまった結果、招いた失敗です。このような状況こそ、“やらなければいけないこと”よりも“できること”に意識を向けることが大事なのです。
ゴルフはミスのスポーツ。完璧な自分を捨ててみよう
超1流のプロでさえ、ミスをするのがゴルフ。100%を求めると、1つのミスでカッカしてしまい大きなダメージを受けます。「ゴルフにミスは付きもの」と考えるとで、心に余裕が生まれるのです。
1流のプロほど、気持ちの切り替えが上手いものです。大事なパットを外しても、次にやるべきことに集中するから強いのです。
皆さんも自分に見合った「OKライン」を作ってラウンドしてみてはいかがでしょうか。背伸びをしないことで、今の自分にできる最高のパフォーマンスを発揮することができるかもしれませんよ。