自分に合った力みの取り方を見つけよう
午前中はよかったドライバーが、後半になるにつれて調子を落とし、終盤で一気に崩壊・・・。その原因は″力み″と″疲れ″。
たしかに、ミスした後に「力みすぎ!」とは、よく言われるけど、力みを取るのってかなり難しいですよね。
「そうですね。実際のスウィングとしては『力が入りそうだな』と思ったら、思い切って普段の5~6割の力でスウィングするしか対策はないのですが、アマチュアの場合、スウィング以前に体中がガチガチになっている場合も多いので、その力の抜き方は覚えておいて損はないでしょう」
解説してれたプロ
具体的にはどんな点ですか?
「たとえば、グリップした時の自分の前腕を見てください。力を抜いたつもりが抜けていない人は、手はゆるいのに腕が筋張ってます。そのほかにも、肩を意識的に下げたり、目標方向を見て素振りをすると力は抜けやすいですね」
秘策1
腕の″筋″をなくして握る
手をゆるく握っても、前腕が筋張っている人は多い。自分の腕を見て、筋肉がこわばっていないか確認してみよう。
秘策2
肩を下げて首を長くする
「いかり肩」は、力んでいる人の典型的な症状。ひじを下に向けながら、肩を下げて首が長く見えるように構えよう。
秘策3
目標方向を見ながら素振り
力んでいる人の素振りは、ボールを凝視しがち。目標方向を見て、ゆる~くソフトに、2~3回素振りをしよう。
「また、力んでいると打感なんてなくなってしまうので、打つ前に手に伝わるインパクトの衝撃をイメージしたりするのも効果的です」
秘策4
インパクトの衝撃を想像する
力んでいるときは打感のイメージは沸いてこない。 インパクトで手にどんな衝撃がくるか 想像すると力みが抜ける。
力んできたら思い出そう
大ミスを防ぐ″振り方″のコツ
では、スウィングでは、何を気をつければいいですか?
「なるべく切り返しをそーっとするイメージを持ったり、フォローを大きく取ることを意識しましょう。また、力むとつい『真っすぐ、遠くへ』という意識になりがちなので、私は自分の持ち球なりに大きく曲げて打つようにしています」
ポイント1
″いつもの球″を大きめに曲げるイメージ
力んでいる人は、真っすぐの弾道をイメージしがち。インパクトでボールを強く叩くイメージを捨てて、自分の 持ち球なりに大きめに曲げる感覚 を持つと自然と力が抜ける。
ポイント2
テークバックよりもフォローを大きく振る
力んだときほどトップが大きく、フォローが小さくなりがち。テークバックは小さめに、 フォローを大きくする イメージを持とう。
ポイント3
切り返しはゆっくりそーっと等速で
切り替え返しでの急加速は、力みの典型的な症状のひとつ。切り返しをできるだけそーっと、テークバックとダウンスウィングの速度が大きく変わらないように、行きと帰りを同じ軌道で振る意識を持とう。
注意!「真っすぐ」「遠くに」ばかり考える人は力む
各番手の飛距離を、そのクラブの最大飛距離で考えている人も、力みやすい傾向がある。「真っすぐ」ばかり意識が強く、力みにつながりやすい。
「『力みそうだな』と思ったときに、急にソフトに振ろうとしても、簡単にはできない。普段から、フルショットと同じ振り幅で、4~5割の力感で球を打つ練習をしておきましょう」と、解説してくれた佐藤プロ。振り方で大ミスを防ぎましょう!
出典/2014年月刊ゴルフダイジェスト9月号