自分に合った力みの取り方を見つけよう
午前中はよかったドライバーが、後半になるにつれて調子を落とし、終盤で一気に崩壊・・・。その原因は″力み″と″疲れ″。
たしかに、ミスした後に「力みすぎ!」とは、よく言われるけど、力みを取るのってかなり難しいですよね。
「そうですね。実際のスウィングとしては『力が入りそうだな』と思ったら、思い切って普段の5~6割の力でスウィングするしか対策はないのですが、アマチュアの場合、スウィング以前に体中がガチガチになっている場合も多いので、その力の抜き方は覚えておいて損はないでしょう」
解説してれたプロ
![画像: 佐藤英之プロ 1960年生まれ。96年のヨネックス広島オープンを制したショットメーカー。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2016/07/29/bb2ff118e147d97a6c6fe94a7e401e4dcbb900ed_xlarge.jpg)
佐藤英之プロ
1960年生まれ。96年のヨネックス広島オープンを制したショットメーカー。
具体的にはどんな点ですか?
「たとえば、グリップした時の自分の前腕を見てください。力を抜いたつもりが抜けていない人は、手はゆるいのに腕が筋張ってます。そのほかにも、肩を意識的に下げたり、目標方向を見て素振りをすると力は抜けやすいですね」
秘策1
腕の″筋″をなくして握る
![画像: 手よりも腕を見よう](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2016/07/29/1c8be352ee943e643f39659f0d1c630b9a5338b4_xlarge.jpg)
手よりも腕を見よう
手をゆるく握っても、前腕が筋張っている人は多い。自分の腕を見て、筋肉がこわばっていないか確認してみよう。
秘策2
肩を下げて首を長くする
![画像: 秘策2 肩を下げて首を長くする](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2016/07/29/8d424a926964d53093a8c573153017a2ae06b6d0_xlarge.jpg)
「いかり肩」は、力んでいる人の典型的な症状。ひじを下に向けながら、肩を下げて首が長く見えるように構えよう。
秘策3
目標方向を見ながら素振り
![画像: ビュンビュン振っちゃダメ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2016/07/29/cc4b5275066ea3c2323d8f4f44ccb92744a94beb_xlarge.jpg)
ビュンビュン振っちゃダメ
力んでいる人の素振りは、ボールを凝視しがち。目標方向を見て、ゆる~くソフトに、2~3回素振りをしよう。
「また、力んでいると打感なんてなくなってしまうので、打つ前に手に伝わるインパクトの衝撃をイメージしたりするのも効果的です」
秘策4
インパクトの衝撃を想像する
![画像: 秘策4 インパクトの衝撃を想像する](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2016/07/29/506bfc9067cb7d9ac8e6d84d64f7eccef1b5601a_xlarge.jpg)
力んでいるときは打感のイメージは沸いてこない。 インパクトで手にどんな衝撃がくるか 想像すると力みが抜ける。
力んできたら思い出そう
大ミスを防ぐ″振り方″のコツ
では、スウィングでは、何を気をつければいいですか?
「なるべく切り返しをそーっとするイメージを持ったり、フォローを大きく取ることを意識しましょう。また、力むとつい『真っすぐ、遠くへ』という意識になりがちなので、私は自分の持ち球なりに大きく曲げて打つようにしています」
ポイント1
″いつもの球″を大きめに曲げるイメージ
![画像: ポイント1 ″いつもの球″を大きめに曲げるイメージ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2016/07/29/4958b5379fb10888f2be8889f0f3b8a8b30eede0_xlarge.jpg)
力んでいる人は、真っすぐの弾道をイメージしがち。インパクトでボールを強く叩くイメージを捨てて、自分の 持ち球なりに大きめに曲げる感覚 を持つと自然と力が抜ける。
ポイント2
テークバックよりもフォローを大きく振る
![画像1: ラウンド後半で疲れたら、「力み」を上手く取ろう](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2016/07/29/5700707cc5d110d70d6999d71c421a713e0058b3_xlarge.jpg)
![画像2: ラウンド後半で疲れたら、「力み」を上手く取ろう](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2016/07/29/8e71f39023aa7384aeac0058ecbe77e6c13eefe2_xlarge.jpg)
力んだときほどトップが大きく、フォローが小さくなりがち。テークバックは小さめに、 フォローを大きくする イメージを持とう。
ポイント3
切り返しはゆっくりそーっと等速で
![画像: ポイント3 切り返しはゆっくりそーっと等速で](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2016/07/29/b91ab3fd33b5ccc1ebf9e34f2c82b0df2c97448f_xlarge.jpg)
切り替え返しでの急加速は、力みの典型的な症状のひとつ。切り返しをできるだけそーっと、テークバックとダウンスウィングの速度が大きく変わらないように、行きと帰りを同じ軌道で振る意識を持とう。
注意!「真っすぐ」「遠くに」ばかり考える人は力む
![画像: いつも「最大飛距離」を打とうとする](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2016/07/29/56a3816ecf20bfce68beeb4b6c88926bbdd5e4d2.jpg)
いつも「最大飛距離」を打とうとする
![画像: いつも真っすぐの球を打とうとする](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2016/07/29/cb2ffff219ad7c5ae25b86887ff5ee40ea2af9c1.jpg)
いつも真っすぐの球を打とうとする
各番手の飛距離を、そのクラブの最大飛距離で考えている人も、力みやすい傾向がある。「真っすぐ」ばかり意識が強く、力みにつながりやすい。
「『力みそうだな』と思ったときに、急にソフトに振ろうとしても、簡単にはできない。普段から、フルショットと同じ振り幅で、4~5割の力感で球を打つ練習をしておきましょう」と、解説してくれた佐藤プロ。振り方で大ミスを防ぎましょう!
出典/2014年月刊ゴルフダイジェスト9月号