ジョーダン・スピースといえば、23歳とは思えない老練なプレースタイルが特徴の選手。中でもPGAツアー屈指の「パッティング技術」は彼の最大の強みであり、現在平均パット数は1位(2016年8月15日)を記録している。そのパットの名手とも言えるスピースのパッティング技術をご紹介!

クロスハンドで左手のパワーを抑える

世界最高のパター巧者であるスピースが、パッティングにおいて何を考え、どのようにストロークしているのか。

まずはグリップ。右打ちのスピースですが、実は左利きで左手の方が力が強く、そのため、あえてクロスハンドで左手を低い位置に置いている。そうすることで、左手のパワーの抑止力になり、フェース面のコントロールを安定させることができるのだ。

両手の親指を平らな面において握るのは、毎回同じ握り方をするため

アドレスはハンドファーストでもなくハンドレイトでもなく体の中心で構える。真ん中で構えても左足体重だから、「若干上から打つイメージがある」とスピース。手首のこの状態を変えずにストロークするのが、スピース流のシンプルパットの極意なのだ。

左手が舵の役目。右手で距離感を調節

ポイント 1:ボールの後ろに立って転がりをイメージする

球の転がりをイメージするのはパッティングにおいて重要なプロセス。イメージしたラインの出球方向、あるいは曲がりの頂点に向かってフェースをスクェアにセットしよう。スピース曰く、「ボールの後ろから転がりをビジュアライズするのはルーティンの一貫」とのこと。あとは邪念を振り払い、そのラインを信じてストロークするだけ。

画像: ボールの後ろに立って転がりをイメージする

ボールの後ろに立って転がりをイメージする

ポイント 2:フォワードプレスで真っすぐ上げるきっかけを作る

静から動へ移る始動は厄介です。スピースはテークバックをスムーズに引くために、手を若干目標方向に押すフォワードプレスを採用している。

フォワードプレスをしてテークバックを始めるきっかけを作る

最後にスピースは「入れたい」とか「外したらどうしよう」といった気持ちを先走らせたら入るものも入らなくなると話す。深呼吸をしてこれから起きるシナリオを描かずに今この瞬間に集中することで、ボールがカップの音を打つ快音を聞くことができるのだ。

(月刊ゴルフダイジェスト2015年3月号より)

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