「親父のおさがり鑑定団」では、過去モデルではあるものの、未来に継承したいそのクラブにまつわるエピソードをご紹介します。

ツアーステージ「モデル55-HM」

重心距離が短くバツグンの操作性

画像: ツアーステージ モデル55-HM 1996年

ツアーステージ
モデル55-HM
1996年

飯合肇のパーソナルモデルとして開発され、やや大きめのヘッドながら、重心距離は33ミリでコンパクトヘッドのプロモデル並みに操れるアイアンだ。

「上がりやすさ」は不要、「強い球」を求めたアイアン

ツアーステージのヒット作は数あれど、その歴史を語る上で欠かせないモデルが存在する。“ジャンボプロ”こと「MTNⅢプロモデル」であり、“ジョーキャビ”こと「J'sアイアン JOEキャビティ」。そして、今回紹介する「モデル55-HM」が続く。

MTNⅢプロモデル
1983年

55は「GO GO」、HMはコングの愛称で知られる飯合肇のイニシャル。つまり飯合のパーソナルモデルとして開発されたものである。丸山茂樹細川和彦ら、90年代後半に勢いのあった選手が使っていたこともブレークした一因だが、人気の秘密はそれだけではない。フェースがかぶって見えるクラブは決して使わなかった飯合のモデルだけあって、この顔を嫌う人はいないといっていい。

飯合肇
通算11勝
93年には賞金王に輝いた

そして「強い球」が打てるのもプロが好んだ理由だった。当時キャビティバックのプロモデルを各社がこぞって開発していた時期。ブリヂストンには既に「ジョーキャビ」があったが、他のプロたちからは「もっと強い球が打てるキャビティを」との声があったのだという。

J'sアイアン JOEキャビティ

飛ばし屋揃いのジャンボ軍団で、一、二を争う飛距離を誇った飯合のモデルだけに「上がりやすさ」は不要。特徴的な三角形のバックフェースは上下の慣性モーメントを大きくし、プロが嫌う距離感の誤差を減らした。けれどもヘッドサイズは当時のプロキャビィとしては大きく、飛ばし屋飯合が使うなら、とキャビティ人気に火をつけたのだ。

※月刊ゴルフダイジェスト2014年4月号より

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