情報を集め考える「シンクボックス」
思考を一切しない「プレーボックス」
ショットを成功させるには、打つ前にどのようなプロセスを経るかが重要です。グッドショットのためにプレーヤーがやるべきことは大きく分けて3つあります。
あらゆる要素を加味して、目の前のショットを成功に導くために何をすればよいかを考える“Think Time”。
集めた情報をもとに打ちたい球筋を割り出す“Decision Making”。
それを実行する“Do Time”の3つです。
「54ビジョン」では、このプロセスを明確にするために「シンクボックス~Think Box」と「プレーボックス~Play Box」を活用します。
ボールの後方1メートルのところに、1本の線=ラインがあるところをイメージします。蛍光塗料で描かれた線を思い描くとより鮮明にイメージできます。そのラインを境界にして「シンクボックス」と「プレーボックス」の2つのエリアに分けます。
「シンクボックス」ではライや風の状況を観察。スウィングのチェックポイントを確認し、頭の中のコンピュータを駆使してこれから打つショットの青写真を描きます。
打つショットをイメージし、「こうする!」と決めたら、仮想のラインを越えて「プレーボックス」に入ってボールと向き合います。3つのプロセスのうち、2番目の“Decision Making”までを「シンクボックス」で完成させるのです。
車を運転するときにハンドルを
どれくらい回す、なんて考えますか?
いったん「プレーボックス」に足を踏み入れたら、スウィングのメカニックなど余計なことは考えず、自分とターゲットだけの世界に浸って体が動くままに任せましょう。
「プレーボックス」ですべきことは車の運転と同じです。運転中、左折するとき、ハンドルを何十度左に回すとか手の位置のことは考えませんよね? 無意識に一連の動作をやっています。それをゴルフでもやればいいのです。
構えてから「どこかしっくりこない」と思ったら、ラインを越えて再び「シンクボックス」に戻り、頭の中を整理してから、「プレーボックス」に帰る。これらのプロセスが無意識にできるようになったとき、ナイスショットの確率は驚くほどに上がっているはずです。
「チョイス」2010年5月号より抜粋
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