プロギアから新リリースされた「RS」と「RS-F」はどんなクラブだ？
今回試打するのは、プロギアの「RS」シリーズから新たにラインナップされたドライバー「RS」と「RS-F」の2本。一見、ソールについているウエイト以外の違いがあるように見えないが、「RS」はドローが打ちやすく、「RS-F」はフェードが打ちやすいモデルとなっているようだ。実際に打って本当かどうか確かめてみよう。
「RS」（左） ●ロフト角 10.5度 ●シャフト M-43（S）、「RS-F」（右） ●ロフト角 10.5度 ●シャフト M-43（S）
スライサーに朗報！ 右に行かなくなる「RS」
まずは構えたときに見える「顔」をチェック。「RS」ドライバーは、クラウンの投影面積は大きめで安心感がある。フェースのトップラインがストレートなので、ターゲット方向に構えやすく、ピタッとスクェアにセットできる。いわゆる「つかまるモデル」に多い、アドレスの段階でフックフェースに見えるというのが苦手な人には好印象だろう。
ややつかまり顔で右にスライスしない安心感がある
フェースは「ややディープ」といったところか。トウが若干高くなっているが、この辺も球のつかまりに影響しそうだ。打感は金属音で弾き感が強く、そして何よりボール初速が速い。インパクトと同時に球が鋭く飛んでいくイメージだ。試打をしてメーカーが「高初速」を謳っているのも納得。多少芯を外してヒットしても、弾き感が損なわれないのもいい。
弾き感の強いややディープなフェース。高初速で飛ばすことができる
「RS」シリーズのドライバーは、フェース面とクラウンのつながり部分の角度を大きくしている。これはプロギアの独自技術である「Wクラウン」と呼ばれるものだが、この「Wクラウン」で反発係数が大きくなったという。実際に球離れは相当早いし、球がつかまる！
ヒール側にウェートを配置していることからも分かるが、ヘッドが返しやすい。というよりも、自然に返ってくれるという表現の方が適切かもしれない。このクラブの純正シャフト「M-43」はフジクラ社製で、先調子だ。シャフトもつかまりに一役買っているということだ。
ヒール側には2つのウエイト機能を搭載。これによってフェースを返しやすくなる
とにかく弾いて、つかまって、飛ばせるドライバーである「RS」。スライスにお悩みゴルファーにドンピシャであることは間違いない。
「左」を怖がらずに叩いていける！「RS-F ドライバー 」
続いて「RS-F」。構えたときの顔は「RS」とほとんど変わらないように思える。若干ではあるがシャープになって、三角形のおにぎり型に近い形状だ。前述の「Wクラウン」の部分もアドレスでは、全く気にならない。
どちらかというと三角形のおにぎり型に近い顔をしている
フェースは、「RS」よりも“丸み”が強くなったように思える。今どきドライバーのデカヘッド（460cc）としては、非常にオーソドックスな形状といっていいだろう。先の「RS」同様に弾きが強いく、力強い球を打つことができる。ただ金属音が強い分、好みが分かれそうではある。
また、「RS」とは対照的につかまったドローというよりは、「ほぼストレート」に前に前に球が飛んでいく。球が吹き上がることがないので、思い切り叩いていけるところも「RS-F」の長所だ。「RS」同様、しっかり球が上がってくれるし、スウィートエリアも広い、これなら安心してコースで使えそうだ。
直進安定性が強く、高弾道で飛ばすことができる
この「RS-F」はトウ側にウェートが配置されている。そのことでヘッドの返りすぎ、球のつかまり過ぎを抑えているんだ。純正シャフト「M-43」は、名前こそ「RS」のものと同じだが、こちらは三菱レイヨン社製。中調子で振りやすいモデルとなっている。
「RS-F」はヒール寄りにウエイトがついてつかまりすぎを防ぐ
「RS F」は、ヘッドスピードの速い人が思い切り叩いても、左にいくことはない。引っかけに悩むゴルファーにオススメだ！
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全力試打！ギア王 プロギア「RS ドライバー」 「RS ドライバー F」
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