スウィングや球筋は年齢によって変わってくる
「何も変わったことはしてねぇな。俺がゴルフを始めたのはパーシモンの時代、それからメタルになって今は大型ヘッド。でも別に道具に合わせて変わったことをしているわけじゃない。ただ、誰もが体は変わっていくよね。それに合わせたスウィングを探していくことは大事だよ」(室田淳、以下同)
なるほど、これが室田プロのすごさなのか。そこで今回は室田プロに、シニアになっても飛ばせる「年齢に合わせたスウィング」を教えてもらった。
コックを使えるフックグリップがいい
![画像: 正面から見ると左手の甲がよく見えるグリップの形(フックグリップ)「右手は下から添える」(室田)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2016/10/04/39de9c21ced4cc285ecffe10787b532097f4ce14_xlarge.jpg)
正面から見ると左手の甲がよく見えるグリップの形(フックグリップ)「右手は下から添える」(室田)
年齢を重ねて、ヘッドスピードが落ちてしまうのは仕方がないこと。室田プロは40歳を過ぎてから、フックグリップに変更した。フックグリップはよく、「インパクトで手を返しやすくするため」だと言われるが、室田プロの狙いは手首を柔らかく使うため。フックグリップで握るとテークバックでコックを入れやすくなり、インパクトゾーンでヘッドを走らせることができるからだ。
![画像: 始動がスムーズ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2016/10/04/3b5b81a76358088584c3c1564ccb2dff6cf78455_xlarge.jpg)
始動がスムーズ
また手首を柔らかく使うことができるので、インパクトでフェースがスクェアに戻しやすいというメリットもある。操作しなくても自然とアドレス通りに戻ってくるので、無理やり返す意識は必要はない。
![画像: スクェアに自然と戻る](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2016/10/04/52cbf6a890eb2e4cf9d07ad64e2b06a526825597_xlarge.jpg)
スクェアに自然と戻る
球筋はひじの高さで調整
室田プロは球筋によってグリップを変えることはない。アドレスでひじの高さを変えることでスウィング軌道を変え、球を曲げる。
![画像: これが基本ポジション](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2016/10/04/9f2ca37f30cd403b43d3e90395c635584ce53064_xlarge.jpg)
これが基本ポジション
フェードの場合
![画像: 右肩が前に出る](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2016/10/04/bedae829af406e201098197c477946f0b631f365_xlarge.jpg)
右肩が前に出る
フェードを打つ時は、右ひじが上にくるように構える。右肩が出ることでアウトサイドインのスウィング軌道になる。
ドローの場合
![画像: 左肩が前に出る](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2016/10/04/e0c249aab50d78289e5c200ae3ec050fcf3e2c30_xlarge.jpg)
左肩が前に出る
ドローの時は左ひじが上にくるように構える。左肩が出ることで、インサイドアウトに振ることができるのだ。体の硬さを補うための室田プロの工夫。皆さんも参考にしてみてはいかがだろうか。
(月刊ゴルフダイジェスト2013年4月号より抜粋)
![画像: 室田淳プロ レギュラーツアー通算6勝、シニアツアーでは06年、07年、13年、15年と4度賞金王に輝いている](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2016/12/16/d5086b159f397c5fb0c79322ae1f7f26b473fec1.jpg)
室田淳プロ
レギュラーツアー通算6勝、シニアツアーでは06年、07年、13年、15年と4度賞金王に輝いている