「アイアン世界基準 ルーク先生のラブリーショット」では、2011年、PGA・欧州ツアーで史上初の同時賞金王となった ルーク・ドナルドによるレッスンをご紹介します。
アイアンが得意なルークにも、もちろんミスをすることはあります。ミスの傾向で一番多いのが、意外にも「あおり打ち」だといいます。ここ一番で力が入ると、右肩が下がったスウィングになってしまうのです。
そんなときルークは何に気を付けているのか。今回は「あおり打ちを防ぐ方法」を教えてもらいました。
両腰を水平に保ちましょう
「右腰のレベルターンを意識してね」(ルーク・ドナルド)
注意すべきはテークバック
テークバックで腰をレベルに回すことは鉄則です。しかしルークは、手より先に腰が動き出してしまい、右腰が高くなってしまうことがあるといいます。そうすると、ダウンスウィングで右腰を下げようとするため、体が開きあおり打ちになってしまうのです。「ミスの傾向は昔から変わらないね。悪くなるといつもテークバックで右腰が上がるんだ」(ルーク)。
テークバックは肩と腕が作る三角形を始動させるイメージで引き、右腰が真後ろに引っ張られる感じでレベルターン。これで体の上下動が抑えられて軌道も安定します。
下半身の動きすぎが“すくう動作”を誘発する
ルーク曰く、「下半身を静かに使えばショットは安定しますよ」。アイアンで強い球を打つために、下半身の力は必要不可欠です。ただ「動かしすぎ」は厳禁です。下半身を動かしすぎると、打点が安定しないだけでなく、下半身が先行しすぎて、インパクトで右肩が下がってしまうのです。いわゆる“すくい打ち”になってしまうのです。
腰を回せば自然に下半身がついてきます。スウィング中は腰を地面と平行に回すことだけを意識
しましょう。
アイアンはヘッドを上から入れてダウンブローに球をとらえなければスピンもかからないし球も弱くなってしまいます。あおり打ちが出始めると、スコアメークになりません。ちょっとしたことが大きな結果の差につながります。皆さんもトライしてみて下さいね。
※月刊ゴルフダイジェスト 2013年4月号より
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