女子プロはラフからでも躊躇なくFWやUTでショットする光景をよく見る。「ラフからのショットは、ある程度パワーが必要」と思っている人も多い。しかし実際は、パワーで男子プロに劣るはずの女子プロたちはラフから上手く打っている。どうやって、ラフから上手くFWやUTを打っているのだろう? 安定したゴルフが持ち味の原江里菜プロが教えてくれたぞ。
力みがなければ、ヘッドがビューン!
「ラフから上手く打つためには、とにかく力まないこと。力んでしまうと、ヘッドが走らないし、結局飛ばない。『力を入れないと飛ばない』という人も多いですが、実は逆なんです」(原、以下同)
「通常のショットにおいては、ボディターンは重要です。しかしラフに限っては、体と腕とクラブを同調させるような、体主体の振り方だと、ヘッドが走らず抜けが悪くなることがあります。あえて体の回転を抑えて、腕で振る意識を持つとヘッドが走りやすくなります」
手首を柔らかくしてコックやタメを使う。
「ヘッドを走らせるためには、腕をしならせることが大切です。手首を柔らかく使い、コックを積極的に使うことで、タメのある“しなやかなスウィング”になります。このとき、ヘッドが手元を追い越していく感覚を持ちましょう」
グリップはなるべくソフトに持つ
ラフに入ると、どうしてもガチガチにグリップを握ってしまいがちです。それではヘッドは走りません。なるべくソフトに握ることを心がけましょう。
これまでラフからはアイアンで刻んでいたという人も、FWやUTを使えればグッとゴルフの幅が広がる。“攻めのゴルフ”で、バーディ、もしくはイーグルをとれるゴルフを目指そう!
写真/岡沢裕行
(月刊ゴルフダイジェスト2015年12月号より抜粋)