気になる1本をクラブ設計家・松尾好員氏と堀越良和プロが試打して徹底分析! 今回は、2016年秋最大の話題作といっても過言ではない、タイトリスト「917 D2ドライバー」。果たしてその性能やいかに!?
ミスショットを減らす工夫が満載のアスリート系ドライバー
「クラブ長さは実測で45.25インチと標準的ですが、クラブ重さは実測で307.3グラムと重く、バランスも実測でD4.2と大きめ。そのため、ヘッドスピードが47~48m/sくらいのゴルファーがタイミングよく振れる設計になっています。ヘッドは全体的にシャローな形状で横幅が広く、同じ体積のモデルと比べて投影面積が広いので、いかにも打ちやすそうな安心感があります」
「また、米国モデルらしくオープンフェース設計で、リアルロフト角も表示どおりに厳しく設定されています。ヘッドローテーションをせずに、安定した弾道で飛ばしたいゴルファー向きの1本ではないでしょうか」(クラブ設計家・松尾好員氏)
どこで構えても「顔」がいい
「弾道調整機能により16通りもポジションがありますが、そのどこで構えても『顔』がいいですね」というのは堀越良和プロだ。
ソール後方に配されたウェートの作用により重心深度が深く、それにより芯を外れても曲がりが少ないのも魅力。「球がつかまり過ぎず、安定したフェード系弾道が打ちやすい」と松尾氏が言えば、「一発の飛びというよりも、平均的に飛距離をアップしてくれるドライバーです」と堀越プロ。
安心感とやさしさがありつつ、上級者が求める安定感やつかまり過ぎない重心設計など、ポイントを押さえた設計はさすがタイトリスト。腕に覚えのゴルファーのみなさん、ぜひ一度お試しを。
詳細なヘッドスペックは週刊ゴルフダイジェスト12/13号 「ギアプロファイリング」をチェック!