今年からクラブ契約をフリーとした池田勇太は、開幕まで、良いクラブを求め、様々なメーカーのアイアンを試打。そして出合ったのがヨネックスの「N1-CBフォージドアイアン」だった。
池田勇太曰く、「このヨネックスの鍛造アイアン(N1-CB)を使っている理由は球が高く上がりやすく、スピンコントロールができる。このアイアンで日本シリーズも優勝したいね」。今季3勝を挙げたアイアンへの信頼は厚く、シーズン最終戦へ向けて気合十分だ。
このクラブの特徴は軟鉄鍛造ヘッドのバックフェースにグラファイト制振材を複合したということ。これにより打感が向上。加えて低・深重心化することで見た目以上にやさしいアイアンとなった。最近では珍しい、国内の自社工場で製造している軟鉄鍛造アイアンで、2015 年の発売以降、中上級者のアマチュアゴルファーに人気を博している。
またクラブ契約に“縛られない”今年の池田は、プロギア製ドライバーを使用している。
反発係数ギリギリで話題の「RS ドライバーF」を使用
今年池田は、開幕からプロギア の「RSドライバー プロトタイプ」を使用。シーズン途中から「RS ドライバー F」に変更した。
「RS ドライバー F」といえば先日、ゴルフルールを統括するR&Aから反発規制の上限を超えるものが混在した可能性があるとの指摘を受け、販売を一時停止したことでも話題となったドライバーだ。
「RS ドライバー」シリーズの特徴は、高い反発性能と広いスウィートエリア。その中でも「RS ドライバー F」はフェードが打ちやすい設計になっており、高いヘッドスピードで叩いても左が怖くないモデルとなっている。ヘッドスピードの速いプロたちの人気が高く、池田だけでなく、小平智や平塚哲二などのプロギア契約選手たちも「F」を選んでいる。
ちなみに現在池田が使用するフェアウェイウッドはキャロウェイの「XR」、サンドウェッジはタイトリスト「ボーケイ」だ。クラブ契約がフリーとなっているため不思議ではないが、これだけ様々なメーカーのクラブがバッグに収まることは池田のクラブ選びへのこだわりが滲むようだ。
元々ギアに対するこだわりはプロの中でも人一倍強い池田。そんなこだわりが詰まった14本を駆使して、最終戦ではどんな戦いを見せてくれるのだろうか。