「枯芝の逆目」なにで打つべきか?
ラフからのアプローチは芝が順目か逆目かによって難易度が大きく異なる。強く入って飛びすぎたり、突っかかってダフったりと、いろいろなミスが出る冬の逆目は、対応が難しい。
ここで問題。グリーン奥でエッジまで5Yピンまで5Yのこのライからなにを持つ?
やはりもっとも避けたいのはザックリのミス。SWはもっともザックリの可能性が高くなるため、まず除外。アプローチウェッジもここでは有効ではない。ピッチングより長い番手で転がしでの寄せに徹すればザックリのミスからは解放される。
「転がし用クラブ」の選択肢の中で、8番やユーティリティはこの状況ではあまりオススメできない。これらは往々にして“飛びすぎる”ため、ミスヒットはしなくても、グリーン奥からのこの状況では大オーバーの危険性が高いからだ。
ではパターはどうかといえば、さすがにエッジまで5Yあるラフからでは、どれだけ芝に食われるかが計算しにくい。下手するとショートしてオンしないことまで考えられるので、これも除外。
オススメはピッチングの「吊り打ち」
クイズとしてはちょっと“反則”と思われるかもしれないが、オススメしたいのが、ピッチングウェッジを持って、ヒールを浮かせるくらいアップライトに構える打ち方だ。
この構えのメリットは、芝との接地面が少なくなることで芝の抵抗が減ること。パターと同じようなストロークで打てるので打点のミスが少なくなること。そして最大のメリットは、飛びすぎないということ。実際に打ってみると少しキャリーしてから柔らかく転がるため、奥からのアプローチでもタッチが合わせやすい。
エッジまで5Y、ピンまで5Yのトータル10Yならばコレ。ピンまでの距離が長くなれば、8番や6番アイアンを選択肢に入れるのもアリだ。
パターと同じ握り方でクラブを短く吊るようにして持ち、少しトウ寄りに構えてパターのようにストロークし、トウ側でヒットするのが打ち方のポイント。
冬の枯芝の逆目のライからやさしく寄せるコツ。ぜひ、お試しを!
協力/小見川東急ゴルフクラブ