▶「冬芝チャックリ撲滅大作戦② ウェッジのチャックリ回避法」を読む

堀越良和プロ
解説:堀越良和プロ
試打経験から裏打ちされた豊富な知識と試打技量から大手メーカーのシャフトやヘッドの開発にも携わる。キング・オブ・試打。クレアゴルフフィールド所属。
チャックリのリスクは“花道”にあり
パー4の3打目、寄せて1パットを狙いたい局面。狙い澄まして、打ったアプローチがまさかのチャックリ……。“ここ一番”の場面でチャックリを経験したことがあるゴルファーも多いだろう。
チャックリの特徴として、まったく前に進まずピンにほとんど近づかない“無駄な1打”になってしまうので、メンタル的なダメージが大きく、その後のアプローチにも影響が出てしまうことが挙げられる。さらに、悪いイメージが残ってしまい、自信を持って打つことが難しくなるので絶対に避けたいミスなのだ。
そして、これからのシーズンは冬芝に切り替わり、よりアプローチは難しさを増していき、チャックリの可能性が高まる。

冬芝のコースではチャックリの可能性が高まる
今回はこれからの時期、アプローチの難易度が増す冬芝でもチャックリをせずに、乗り越えられるような秘訣や対策を堀越良和プロから教えてもらった。
「他の季節に比べて、冬にチャックリが起きやすいのは事実です。冬は芝が寝てしまっていることが多く、地面とボールの間にクラブが入るスペースがよりシビアになっていくからです」

冬の花道は、チャックリに気を付けなければならない危険なエリアになる
続けて、チャックリが起きやすい状況についても教えてもらった。
「チャックリが起きる原因はほとんどの場面で“花道”にあります。理由としては、短く芝が刈り込まれているうえに多くのゴルファーがそこを通ってグリーンに上がるので踏み固められているためです。
特に芝とボールの間にリーディングエッジを入れて打とうとするゴルファーは危ないです。最下点がボールの手前になって、リーディングエッジが手前に入るとチャックリになります」
どちらかというと“安全地帯”ととらえられることが多い花道にチャックリの罠が潜んでいるとは思わなかっただろう。
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次回は、堀越プロ直伝のチャックリをしない打ち方を紹介しよう。
PHOTO/Yasuo Masuda
THANKS/大宮ゴルフコース
※週刊ゴルフダイジェスト2024年12月31日号「もう2度とこのミスをしたくない……冬芝のチャックリ撲滅大作戦」より一部抜粋