貼る生姜で肩こり解消! 「生姜湿布の作り方」
「皆さん、生姜は薬味などとして食べることが多いと思うのですが、実は関節痛や神経痛など、寒さによって体のどこかに痛みを覚えた時に“貼る”という使い方も出来るんですよ。それが生姜湿布というものなんです」と石原先生は言う。
そもそも生姜ってどんな成分で出来てるの?
「生姜には強い殺菌力を持つジンゲロールと血流を高めて熱を作るショウガオールという成分が含まれています。ジンゲロールは風邪のひき始めのウイルスや菌に対して効果を発揮します。ゾクッとくる風邪にはいいでしょう。また、ショウガオールは胃腸の壁を直接刺激し血流を高め、深部の熱を作り出します。冷えを改善するので古くから漢方薬に使われています」
これらの生姜の効果により、冷えによる神経痛や関節痛にも、直接貼った時にも効き目があるということだ。では、早速その生姜湿布の作り方を教えてもらおう。
材料はコチラ

生姜湿布、一度試してみませんか?
まず必要なのがコチラ。
・お湯を張った鍋
・タオル
・しょうが
・おろし器
・布巾
・輪ゴム
まずは生姜をすり、大胆に布巾にのせる

粗く削っても大丈夫! 細かいおろし器がなければ大根おろし器でもOK。布巾がなければ綿素材のハンカチでも代用可能。ケガに注意
包んで輪ゴムでしっかり止め、沸騰前のお湯に入れて煮だす

綿素材ならハンカチなどでも代用OK! 生姜が包めるものなら何でも大丈夫です
煮だしたら70度になるまで冷ます

熱いのでやけどには要注意!
タオルを浸して絞る

こちらも熱いので注意! 熱いのが苦手な方はゴム手袋などをしよう
絞ったタオルを患部に当てて保温のためにビニールとタオルをかぶせて完成!

これで完成!
当てているタオルが冷めてきたら、もう一度お湯につけて絞って当てる。3~4回繰り返し温めて効果もアップだ!
「くれぐれとヤケドには気をつけながら、ぜひ一度生姜湿布を試してみてくださいね!」と石原先生も太鼓判だ。
この季節、寒さで体のアチコチが痛くなっている人におすすめの生姜湿布。ぜひ一度試してみてはいかがだろうか? 次回は“飲む生姜”の生姜紅茶を紹介する。

教えてくれた人
石原新菜先生
イシハラクリニック副院長。東洋医学の観点から生姜についての著書も執筆している