世界ランク1位のリディア・コーのコーチである、ゲーリー・ギルクリスト。彼は、アリヤ・ジュタヌガンやフォン・シャンシャンらを教えている有名コーチだ。実は、月刊ゴルフダイジェスト2013年7月号で「ヤニ・ツェンのコーチ」として、彼に取材していた。そのレッスンの内容を紹介しよう。
ゲーリー・プレーヤーは、実際のスウィングでやっている

ヤニ・ツェンを世界ランク1位に育てた、ゲーリー・ギルクリスト
「飛ばしたいけど曲げたくない。そんな欲張りな願いを叶えるモーションドリルを紹介しよう。そのドリルとは、故郷・南アフリカの大先輩、ゲーリー・プレーヤーから‟盗んだ”『ワン・ステップ・フォワード・ドリル』だ」(ギルクリスト、以下同)

ゲーリー・プレーヤー。メジャー9勝(マスターズ3勝、全米オープン1勝全英オープン3勝、全米プロ2勝)の世界で5人しかいないグランドスラマー。パーマー、ニクラスとともにビッグ3と称された
「ワン・ステップ・ファワード・ドリル」。日本語に訳せば「一歩前進ドリル」といったところか。その具体的内容を教えてもらおう。
1:頭を残してインパクト

頭を残してインパクト。ここまでは通常のショットと同じ
2:フォローでは、左足で全体重を支える

腰の回転を意識して左足で全体重を支え、右足は一歩踏み出す準備
3:フィニッシュで、歩き出すように右足を一歩前へ

ここで歩き出すように右足を一歩前へ。体は完全に目標を向く左腰をグッと押し出す

スウィングというより散歩の途中の雰囲気。ここまでスムーズに動ければ強い球が打ててるはず
体のターンが身につく効果がある

左への振り抜きが鋭くなる
「アマチュアの多くはインパクトで体重が右に残っているが、左体重で打たないとこのドリルはでききません。左体重で打てれば思い切って左に振り抜くことができます」

体のターンがスムーズになる
「腰は思っている以上に回すべきです。このドリルでスムーズなターンを体感しましょう」と、ギルクリスト。このドリルをやれば、左への振り抜きが鋭くなり、体のターンが自然に身につく効果があるという。ぜひ試してみよう!