数々の難コースや強敵を相手に戦い続けるトッププロたち。そんな彼らが選ぶ14本には、もちろん理由がある。今回は、復活優勝を目指す佐伯三貴プロのバッグの中身を拝見! そこには彼女のこだわりがぎっしり詰まっていた。
「楽に飛ばしたい」クラブに対する考え方が変わった
もともと、女子プロの中でもクラブに対するこだわりが強かった佐伯三貴。しかし、ケガをしたことでその考え方にも変化が出てきたと言う。
「ケガをする前はできるだけハードなものを使いたかったんです。自分で操作して、ミスがミスとわかるようなものが好きでした。でも、ケガをしてからできるだけ体にやさしいクラブを選ぶようになったんです」(佐伯)
彼女にとっての「体にやさしい」とは、すなわち「楽に飛ばせる」ということ。最新ドライバーを選んだ理由もそうだ。「真っすぐ構えやすくて、ボールが上がるイメージが出やすい。飛距離に関しても、自分が思っている以上に飛んでくれるので即決でした」と本人が分析するように、安心して振ることができる1本をパートナーにしている。
「飛び」よりも「狙える」クラブを
また、アイアンも同様に「ケガをしてから、できるだけ体に負担がないようなクラブに変えました。球がつかまることが何より大事。球が上がりやすくつかまりやすいヘッドで、シャフトもカーボンにし、高さとつかまりを出すようにしました」(佐伯)
さらには、「ケガをしてから、UTを使う回数も増えた」とも話しており、全体的にやさしさのあふれるセッティングになっている。復活優勝への意気込みが感じられる佐伯三貴。2017年の活躍に期待したい。
(週刊ゴルフダイジェスト1/31号『pro's spec』より)