当たりは悪くないのにも方向性が悪くてグリーンに乗らない! そんな人は、フェースの向きに問題があるのかもしれない。「アイアンはフェース向きの感覚=『面感』を意識することが大事」と語るのはツアー通算7勝の成田美寿々。「私は打つ前に一回だけ大きなワッグルをしてフェースの向きを確認しています」という成田プロに、フェースの芯にしっかり当てるためのルーティンを教えてもらった。
アイアンは『振り感』よりも『面感』を意識するべし!
「ドライバーのように距離が欲しいクラブはリリースしてヘッドを走らせるような『振り感』が要求されますが、アイアンの場合はフェースの芯にしっかり当てる『面感』が大事です。フェース面をいかにスクェアに保ってスウィングするかということですね」(成田、以下同)
なるほど、フェース面がスクェアに保たれれば、自ずと狙った方向に打てるわけだ。では、一体どうすれば「面感」が養えるのだろう?
「アドレスでフェースをスクェアにセットするのはもちろんですが、私は右腰の高さまで上げる“大きめのワッグル”を1回だけやり、フェースのリーディングエッジが背中のラインと平行かを必ずチェックします。良いイメージを植えつけてアドレスに戻したら、モジモジしないですぐにテークバックを開始するよう、心がけています」
また、アドレスの決め方にもポイントがある。アドレスに入るときはグリップを先に決め、両足を揃えて飛球線と平行に立つ。フェース面を飛球線と直角にセットし、左足、右足の順でスタンスの位置を決めてアドレス完成。
アドレスしたら1回だけ大きめにワッグルし、フェース面や軌道の正しいイメージを確認する。単純かもしれないが、ミート率アップの効果は絶大のようだ。今までアイアンを振りまわりてうまくいかなかった人はぜひとも試してみたいものだ。
写真/姉崎正
(週刊ゴルフダイジェスト2016年2月23日号より)