季節の変わり目にグリーンを狙うショットでポイントとなるのが風対策だ。アゲンストでは飛距離が落ちるだけでなく、左右への曲がり幅も増える。若手有望株の重永プロは「アゲインストは、いわゆるライン出しといわれる、低い球で対処します」と話した。具体的にはどんなことだろう? 「ライン出し」アイアンの3つのコツを掴んで逆風に負けないゴルフをしよう。
ポイント 1:逆風が吹いたら“左つま先前”のエリアにヘッドを通す
打ち方自体を変えて対処しなくてはいけないアゲンストの風。低い弾道のライン出しショットを打つためには、左つま先前のエリアを意識し、ヘッドが低く抜けて低いライナーが打てるとのこと。「ダウン以降は左足前の空間に向かってヘッドを低く抜いていく意識です」と重永プロは話した。
ポイント 2:普段の位置からボールを“1個分右寄り”に置く
通常ウェッジを打つ場合はスタンスの中央にボールをセットするが、低い球の場合はスタンスの真ん中からボール1個分右に置こう。重永プロも「スタンスを少しオープンにして、ロフトが立って下りてくるようにボールの位置は右足寄り」と話している。
ポイント 3:グリップは“1インチ短く”握る
コンパクトなスウィングにしたいため、グリップは1インチほど短く握る。また「バックスウィングでは右足に体重移動せずに、真ん中のままです。気をつけたいのは、クラブをためて下ろさないこと。今の構えで十分ヘッドは上から下りてくるので、むしろ少しリリースしながら下ろしてくるくらいでちょうどいいんです」(重永)とのこと。
「バックスウィングが小さくなるぶん、フォローも自然と小さくなります」とフィニッシュまで振り切らなくてOK。3つのポイントをまとめると「スタンスを少しだけオープンにし、体重は真ん中のままテークバック。ダウンスウィングではクラブをややリリースしながら下ろしてくる」この流れを覚えれば、逆風にも負けないゴルフができるぞ。本格的に春になる前にぜひとも実践したい練習だ。
(『週刊ゴルフダイジェスト』2016年3月1日号より抜粋)