ピンまで残り100ヤードなら「AWでフルショット」という人が多いが、その打ち方だけでは不十分。スコアメークの鍵はショットのバリエーションの数を増やして確実にピンに寄せること。AW、PW、9Iの“3つの100ヤード”を身につけて100ヤードの引き出し増やそう!

9Iで8割、PWで9割、AWでフルショット

「ウェッジでのフルショットというのは、バックスピンも多いし球が高いから、風などの影響を受けやすく、ミスが起こりやすいものなんですよ。だから100ヤードを確実に乗せたいと思ったら、最低3種類の打ち方は身につけて欲しいですね」と話すのは芹澤大介プロ。ではどんな打ち方が必要なのだろう?

「AWのフルショットのほか、PWで9割、9Iで8割の合計3種類です。大き目の番手で抑えて打つほど球が低く、バックスピンが減るので、風などの影響を受けにくいんです」(芹澤)

その3つの打ち方、それぞれ見ていこう。

AWのフルショットはキャリー105ヤードで5ヤード戻る感覚

高い弾道で強いスピンがかかった球。柔らかい受けグリーンでは、強いスピンで4~5ヤード戻ることも計算してピンより奥に落としたい。風の影響を受けやすいのが難点。

画像: 「AWのフルショットは、風の影響を受けやすいしバックスピンで戻ることもあって距離感を出しにくい」

「AWのフルショットは、風の影響を受けやすいしバックスピンで戻ることもあって距離感を出しにくい」

手前ギリギリにピンが切ってある場合、ハザード越えの場合などはピンより少し奥に落として「戻ってもOK」という感覚で狙おう。

PWの9割は95ヤードキャリーして1バウンドで止まる球

落ちたところから1、2バウンドでピタッと止まり、合計100ヤード飛ぶ感じ。球は高すぎず低すぎず、スウィングもコンパクトになるのでコントロールしやすく安定感がある。

画像: 「基本はPWで9割のショット。トントンピタッっていう感じで」

「基本はPWで9割のショット。トントンピタッっていう感じで」

ピンが極端に手前に切てあったり強風が吹いているような場面以外はこの打ち方が距離がズレにくく、いちばん安定して狙える。

9Iで8割は90ヤードキャリーして少し転がる

低めの弾道で、落ちたところから前に大きく1バウンドするが、スピンでブレーキがかかって、10ヤードくらいゆるやかに転がる感じの球。弾道が低いので風の影響も受けにくい。

画像: 「風が強いときやピン位置が奥で足を使いたければ9Iで」

「風が強いときやピン位置が奥で足を使いたければ9Iで」

ピン位置が奥だったり2段グリーンの上にある場合、手前に落として転がし上げたい。風が強いときは花道に落として寄せるのもアリ。

AWのフルショットで100ヤードなら、PWの9割、9Iの8割のショットで大体同じくらいだが、アイアンのロフトやヘッドスピードなどで変わるので、自分の目安を作ろう。風が強く吹くこの季節、状況によって使い分けられるショットは身につけたいところだ。

芹澤大介(せりざわ・だいすけ)1964年生まれ、東京都出身。日本大学ゴルフ部出身で、ツアーで長年にわたり活躍。現在はシニアツアーにも挑戦中。

(月刊ゴルフダイジェスト2016年4月号より抜粋)

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