「‟弱いフルショット”じゃなくて‟強いアプローチ”だと思って打とう」
「フルショットを抑えたスウィングだと、振り幅を抑えるとかトップを小さくするという意識が働いてどうしてもゆるみます。そうではなく、まず30ヤードの小さい振り幅を考え、50ヤードならこのくらい、75ヤードなら……と大きくしていった延長で100ヤードのスウィングを考えてください。これが‟足し算”です」(芹澤)
8割、9割のスウィングは、フルショットの振り幅を小さくするのではなく、アプローチのスウィングを大きくしていく感覚だという。
たしかに、同じ50ヤードを打つにしても、フルショットで100ヤード飛ぶクラブを「半分の力加減で打とう」と考えるとミスになることが多い気がする。それに対して、「30ヤードのアプローチを、少し強めに打とう」と考えると、同じ距離でも簡単に感じる。
距離感は「足し算」で出すのは納得がいく。では、その時どのような点に気をつけるべきなのだろうか? 芹澤プロに聞いてみよう。
注意することは「体とクラブの距離を保って振り下ろすことです」と芹澤プロは話す。スウィング中、手元と体の間隔をキープ。手打ちになると手が体に近づいて、フトコロのスペースが潰れやすいので注意しよう。
もう一つのポイントはフェースローテーション抑えめでスウィングすることである。方向性を高めるために、フェースローテーションは抑えめに、ゆるやかに行おう。手首をこねるような急激なフェースターンは控えること。
上に挙げたようなポイントに気をつけて、「足し算のコントロールショット」で狙った距離をしっかり打とう!
(月刊ゴルフダイジェスト2016年4月号より抜粋)
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