ハーフスウィングで練習するとスウィングがよくなるとはよく聞くけれど、実際どんな効果があるのかよくわからない。そんなハーフスウィング練習について、ツアー2勝の原江里菜は「球をつかまえる感覚が身につく」と言う。それってどういうことだろう?
フェースを返して「球がつかまる」を覚えよう
「ハーフショットというと、手首の動きを抑えてフェースを返さずに振るイメージをもっている人が多いですが、それでは球をつかまえられません。ボールを遠くへ飛ばすのも、アイアンでラインを出していくのも、アプローチでスピンをかけるのも、すべて『球をつかまえる』ことが基本です。球をつかまえるための動きを、まずは小さいスウィングで身につけること。これが、ハーフスウィング練習の肝だと思っています」(原プロ、以下同)

「球をつかまえる」ための動きが、ハーフスウィングには詰まっているという
では、具体的にどのようにハーフスウィング練習を行えばいいのだろうか。ポイントを聞いた。
ポイント 1:右手のひら=フェース面
まずは体の動きを止めて腕の動きを重点的にマスターする。
「右手のひらとフェース面は連動しているので、右手の意識を高めるとフェースターンしやすくなります。体の正面で腕を返すのがポイントです」

手のひらをフェース面と考えて腕の動きを意識してスウィング
ポイント 2:フェースを開きながらテークバック
テークバックでは右手のひらを空に向けて積極的にフェースを開く。
「一度開いたものは閉じようとするのが自然な動きです。フェースを閉じたまま上げると、手で押すか、フェースを開いてインパクトする確率が高くなります」

「右手のひらを空に向けます」
フォローで右手のひらが下を向くくらい、しっかりとフェースをターンすることで、ボールをつかまえる動きが身についてくる。フルショットで気持ちよく練習するのも楽しいが、ハーフスウィングでスコアに直結する練習も、お忘れなく。
(週刊ゴルフダイジェスト2016年3/29号より抜粋)