平均80台でラウンドするためには、斜面やバンカーなど練習場には存在しないライからのショットを成功させる必要がある。そのために、スウィング研究家の武田登行プロは「『ソールまでの距離感』を磨くことが大切」だと言うが、ソールまでの距離感と言われても、どう磨けばいいかわからない。武田プロが「必ずやって欲しい」と言う“神”ドリルを教えてもらった。
距離感を身につけるならアイアンのティアップ打ち!
ダフリやトップというのは、クラブのソールまでの距離感がつかめていないことによって起こるミス。距離感が正確ならば、どんなライからでも正確なボールコンタクトが実現できる。そのためにはアイアンでティアップ打ちが最適だと武田プロは言う。
「マットだと多少のダフリは吸収されて感じなく、きちんと当たっていないことに気づきにくいんです。その点、ティアップするとどこに当たったのかはっきり分かるので、ソールとの距離感が正しかったのかどうかも分かります。それに距離感が身につく以外の効果もあるんです」(武田)
練習場では地面に置くのではなくティアップでアイアンも打とう
効果 1:ヘッドとソールとの距離感が身につく
ソールが自分から遠ざかりすぎるとダフリ、近すぎるとトップする。ティアップの練習は、このソールとの距離感が身につく。

距離感が正確になれば斜面やバンカーも問題なくなる
効果 2:ボールをクリーンにとらえる感覚が分かる
アイアンの芯はフェースの真ん中ではなく、やや下めにある。ここでボールを打つことで、クリーンに打つ本当の打感が感じられる。

この打点がアイアンの「芯」
効果 3:ヘッドの入射角が自然に適正になる
上から打ちすぎても、下からすくってもゴムティを打ってしまう。ゴムティに触らずに、ボールだけを打てれば、それが適正入射角。

最初は低いティで始めて、徐々に高くしていこう
練習場では、マットからボールを打つものと決めてかかっている人は、ぜひ1度、この練習を試してみるといい。ソールまでの距離感を保って正確にヒットするのがこんなに難しいのかと驚くはずだ。平均80台を出すために、ティアップ練習でアイアン力をアップさせよう。
写真/野村誠一
(週刊ゴルフダイジェスト3/28号より抜粋)