11フィートの高速グリーンが選手たちを待ち受けていた
戦いの舞台となったのは、茨城県の鹿嶋市にあるトライレイクGC。特徴はアイランドグリーンもある本コースのような景観とグリーンのスピード。
グリーンのスピードは11フィート。さらにピンポジションは傾斜にかかる”激ピン”で、ショートコース選手権常連のイラストレーター・野村タケオさんも「グリーンも速いし、ピンポジも難しすぎて、何も考えずに打つと3パットではおさまらない」とお手上げの様子。
ダブルスならではの戦術を生かせたか?
打順、ライン読み、いつもはライバルの二人でもこのときばかりは息を合わせて互いをサポートし合わなければ勝利はない。単純な技術力の“足し算”ではなく、息の合い方やチームワークによってふたりの実力が掛け算になるのがショートコース選手権ダブルスの大きな魅力。ふたりで力を合わせれば、ナイスバーディの喜びは2倍以上となる。
さて、そろそろ結果を発表しよう。頂点は誰の手に?
優勝ペアは永野・本澤ペア
初代のチャンピオンとなったのは、千葉予選を勝ち抜いて決勝に進出した永野和也さん、本澤翼さんペア。前半2オーバーの29、後半は2アンダーの25とトータルイーブンパーの見事なスコアで優勝を決めた。
「グリーンが速くてピンポジションも難しかったので、ショットのミスを最小限にしようと気をつけました」とは永野さん。「二人ともミスをするホールがなかったのが結果につながりましたね」と本澤さん。コメントからも、チームワークの良さがうかがえる。
準優勝は平安山・茅野ペア
準優勝は永野・本澤ペアと同じく千葉会場をトップで通過して決勝に進出した平安山(へんざん)英幸さん、茅野賢一さんペア。「今日はパットが決まらなくてパートナーにおんぶにだっこでした」とは茅野さんの弁。平安山さんは、「次は5月から始まる個人戦に向けて頑張ります!」と、早くもショートコース選手権2017へと気合を入れ直していた。
3位は横山・臼井ペア
神奈川大磯予選をトップ通過した横山広明さん、臼井公二さんペアは3位に入賞。「前半の9ホールは2オーバーでターンしたので、後半にもう少し伸ばしたかったですね」と悔しさをにじませた。
成績表はこちら
大盛り上がりだったダブルスも無事終わり、2017年5月からは全日本ショートコース選手権がスタート。今年から決勝大会の上位20名には、12月に開催される、プロと同じティからガチンコで勝負できる「みんなのゴルフダイジェスト ドリームカップ」の出場権が与えられる。エントリーは先着順なのでお早めに!