グリーンまで130ヤードのちょっと距離のあるFWバンカー。ダフらずクリーンヒットできれば、グリーンオン可能な状況だ。ダフったりトップせずに、ピンチをチャンスに変える打ち方を阿河徹プロが教えてくれた。FWバンカーからナイスオンさせる「3ステップ」!
コンパクトに振ってクリーンにとらえる
さて、FWバンカーからナイスオンをするためには、まずグリーンを狙えるのか、狙えないのか、冷静に状況を判断することが大事だと阿河プロは言う。
「ボールが少しでも沈んでいると、クリーンにヒットすることが難しくなります。また、フェアウェイバンカーからは、通常の芝の上のショットに比べて、ボールの打ち出し角が低くなるので、アゴの高さもしっかりチェックしましょう」(阿河、以下同)
冷静にジャッジして「いける」と判断したら、3ステップへと進もう!
ステップ 1:ボールのライを見極めて、狙い方を決める
ボールが浮いている場合=キャリーで狙う
硬く締まった砂ならボールは沈みにくい。
「ヘッドを入れるスペースがあるので、高さも距離も出せる。思い切ってグリーンを狙っていけます」
ボールが沈んでいる場合=転がし上げる
砂が軟らかかったり、レーキ跡の溝に入って沈んでいるときは、ボールを右足寄りにセット。
「グリーン周りの障害物を避け、花道狙いで転がし乗せるイメージで」
ステップ 2:アゴの高さに応じたクラブを選ぶ
グリーンまでの距離ではなく、アゴの高さでクラブを選択。「アゴの高さによっては8Iの距離が残っていたとしても、9Iを選びます。ボールの打ち出し角度を考えてクラブを選びましょう」
FWバンカーではアゴに当たるのが最悪のミス。それだけは避けよう。
ステップ 3:肩から肩スウィングで大振りしない
砂の上は足場が不安定なので大振りするとバランスを崩しやすい。
「手元を肩よりも高く上げない、コンパクトなスウィングでミートを優先します」
3つのステップをマスターすれば、「バンカーから出す1打」が、たちまちグリーンに乗る1打になる。ピンチをチャンスに変えてこそ、スコアは縮まるものだ。
(週刊ゴルフダイジェスト2015年4/28号より抜粋)