これがアン・シネのセッティングだ!
百聞は一見に如かずということで、まずはセッティング全体を御覧頂こう。
ドライバー:テーラーメイド M1 440(9.5/ TOUR AD BB5 R1)
3W・5W:テーラーメイド M1(TOUR AD BB5 S)
UT:テーラーメイド M2 (22度、25度・MATRIX IGUDA)
5I~PW:テーラーメイド RSi TP(MATRIX IGUDA)
ウェッジ:クリーブランドRTX588 ROTEX2.0(52度・58度)
パター:スコッティキャメロン スタジオニューポートP
※テーラーメイドのクラブはアイアン以外17年モデル
テーラーメイドM1ドライバーとフェアウェイウッドの特徴といえば、ウェートの移動によってクラブを自分のスウィングに合わせることができるというところ。アン・シネはといえば、すべてノーマルポジション。ノーマルポジションでM1ドライバーを使うということはどういうことなのか、みんなのゴルフダイジェスト編集部・中村修に聞いてみた。
「ポジションがノーマルということは、彼女のスウィングにクセがないということ。スライスやフックを打ったり、インサイドでもアウトサイドでもないストレート軌道で打つニュートラルなスウィングだからこそ、ほとんどポジション変える必要がないのでしょう」(中村)
M2ではなくM1を使っているということに関してはどうだろうか。
「女性でM1を使うということは、ある程度身長があって手足も長いということが考えられます。球を上げようとしたり、球を上げるようなセッティングにする必要がないんだと思います。また、M1はヘッドが重いので、その重さを利用して打っているとも言えるでしょう
また、球が上がりやすいM2のユーティリティを2本入れているのも特徴。彼女は飛距離が出るほうではないので、セッティングの“上”を充実させることで飛距離をカバーしながら、球が上がりやすい仕様にしている。昨今のツアーではウェッジを4本入れるのが主流になっていますが、ウェッジは3本にまとめ、より距離が長いショットに対応できるようなセッティングになっていますね」(中村)
見た目の美しさに注目が集まるアン・シネだが、クラブセッティングはまるで男子プロのようなストロングなもの。
また、「見られる」ということへの意識の高さもうかがえる。練習日にはこんな一面を激写した。
練習ラウンドが終わってパッティング練習をしている合間、トレードマークでもある濃いめのリップを塗りなおしていた。その美しさはこまめなケアのおかげで保たれているのだろう。
これからも日本に腰を据えてプレーしていくというアン・シネプロ。これからの活躍にも注目だ。