月刊ゴルフダイジェストで連載中の「とがしやすたかのゴルフ調査隊 にっぽんのベスト100を探そう!」。現在発売中の月刊ゴルフダイジェスト6月号では、国内女子ツアー「ベルーナレディースカップ」開催コース、群馬県の小幡郷GCを特集している。ここでは、誌面に乗り切らなかった‟こぼれ話”を、同行した担当編集者がご紹介!

ゴルフの腕が磨ける女子ツアー開催コース

今回調査隊が向かったのは、群馬県の小幡郷GC。上信越道富岡ICから約5キロ、車で10分のところにある。小幡郷GCは、2001~2008年まで国内女子ツアー「ベルーナレディースカップ」を開催していた。優勝者には福嶋晃子、大山志保、横峯さくらなど、歴代の賞金女王が名を連ねる。QTやプロテストの予選も開催されたLPGA認定コースだ。

画像: 小幡郷GCは、18H、6121ヤード、パー72

小幡郷GCは、18H、6121ヤード、パー72

LPGA認定コースは現在、国内に26コースあるそう。身近なところで言えば、福島県のアマチュア競技やシニア競技が多く開催される「五浦庭園CC」や国内男子ツアー開幕戦でおなじみ「東建多度CC・名古屋」など、いずれも良コースばかりだ。

山の斜面に沿うように作られたコースだが、極端な打ち上げや打ち下ろしはなく、意外にフラット。“適度なアップダウンを持つ丘陵コース”といった感じだ。とはいえ、谷や池が効いていて戦略性が高い。ティショットが上手く打てれば、短いクラブでグリーンを狙えるが、効果的に配置されたガードバンカーが気軽に打たせてくれないのだ。

難解なグリーンの攻略がスコアメークの鍵

そしてこのコースの難易度をグッと上げているのがグリーン。広めのベント1グリーンだが、ラインを読むのが難しく、ロング、ショートパットとも神経を使う。

画像: プロも読み切れない難解グリーンに挑戦しよう

プロも読み切れない難解グリーンに挑戦しよう

メンテナンスが行き届いて、転がりが抜群にいい高速グリーンは、微妙なアンジュレーションが効いている。そこに山の地形の傾斜も絡むのだが、それがライン読みを難解にしているのだ。好スコアを出すには、プロも苦しめる難解なグリーンを攻略しなければならない。ボールがグリーンに乗ってから、本当の勝負が始まるのだ。

武家屋敷風の豪華なクラブハウス

そのほかに注目したいのが、武家屋敷風のクラブハウス。なぜ武家屋敷風なのかというと、コースがある甘楽町小幡は織田家ゆかりの城下町。中世時代に活躍した豪族の小幡氏が滅びた後、江戸時代の1615年から織田信長の次男である信雄に始まり、8代(152年)に渡り、織田家の支配下にあったという記録が残っている。

画像: 瓦屋根と白壁で和テイスト

瓦屋根と白壁で和テイスト

フロント前には織田信長の次男、「信雄ゆかりの甲冑」が鎮座している。信雄は一般的に「無能の将」と評されるが、小幡地区で養蚕業を成功させ、それが後の富岡製糸場につながっているそうだ。

画像: コースがある甘楽町小幡は、織田家ゆかりの城下町

コースがある甘楽町小幡は、織田家ゆかりの城下町

ロケーションとしては浅間山や上毛三山に囲まれた見晴らし自慢のゴルフ場。コース内から浅間山、赤城山、妙義山、榛名山を望める、名山マニアにとってもたまらない場所だったりもする。

戦略性と景観美を同時に楽しめる。エンジョイ旅からアスリート派まで、幅広いゴルファーが楽しめる小幡郷GCに挑戦してみてはいかが?

詳しくは、月刊ゴルフダイジェスト6月号(2017年4月21日発売)でチェック!

今回調査したコース

109
51・58
小幡郷GC(群馬県)MAP
住所 群馬県甘楽郡甘楽町小幡1535
連絡先0274-74-6000
URL小幡郷ゴルフ倶楽部
グリーン
ペンクロスの1グリーンは、表示では8.5フィート程度だが、起伏に富み、体感はもう少しありそう
バンカリング
バンカー数は50と、そう多くはない。とはいえ特にグリーン周りが効いていて、注意が必要
戦略性
ティグラウンドからグリーンまで見渡せ、真っすぐ!という設計ではない。スリルたっぷり
景観美
丘の上にあり、抜けの良い景観が楽しめる。信長の次男、信雄が治めた城下町が見渡せる
ルーティング
インは時計回り、アウトは反時計回りでセパレートされている。ホール間の移動が非常に楽

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