ゴルフの腕が磨ける女子ツアー開催コース
今回調査隊が向かったのは、群馬県の小幡郷GC。上信越道富岡ICから約5キロ、車で10分のところにある。小幡郷GCは、2001~2008年まで国内女子ツアー「ベルーナレディースカップ」を開催していた。優勝者には福嶋晃子、大山志保、横峯さくらなど、歴代の賞金女王が名を連ねる。QTやプロテストの予選も開催されたLPGA認定コースだ。
LPGA認定コースは現在、国内に26コースあるそう。身近なところで言えば、福島県のアマチュア競技やシニア競技が多く開催される「五浦庭園CC」や国内男子ツアー開幕戦でおなじみ「東建多度CC・名古屋」など、いずれも良コースばかりだ。
山の斜面に沿うように作られたコースだが、極端な打ち上げや打ち下ろしはなく、意外にフラット。“適度なアップダウンを持つ丘陵コース”といった感じだ。とはいえ、谷や池が効いていて戦略性が高い。ティショットが上手く打てれば、短いクラブでグリーンを狙えるが、効果的に配置されたガードバンカーが気軽に打たせてくれないのだ。
難解なグリーンの攻略がスコアメークの鍵
そしてこのコースの難易度をグッと上げているのがグリーン。広めのベント1グリーンだが、ラインを読むのが難しく、ロング、ショートパットとも神経を使う。
メンテナンスが行き届いて、転がりが抜群にいい高速グリーンは、微妙なアンジュレーションが効いている。そこに山の地形の傾斜も絡むのだが、それがライン読みを難解にしているのだ。好スコアを出すには、プロも苦しめる難解なグリーンを攻略しなければならない。ボールがグリーンに乗ってから、本当の勝負が始まるのだ。
武家屋敷風の豪華なクラブハウス
そのほかに注目したいのが、武家屋敷風のクラブハウス。なぜ武家屋敷風なのかというと、コースがある甘楽町小幡は織田家ゆかりの城下町。中世時代に活躍した豪族の小幡氏が滅びた後、江戸時代の1615年から織田信長の次男である信雄に始まり、8代(152年)に渡り、織田家の支配下にあったという記録が残っている。
フロント前には織田信長の次男、「信雄ゆかりの甲冑」が鎮座している。信雄は一般的に「無能の将」と評されるが、小幡地区で養蚕業を成功させ、それが後の富岡製糸場につながっているそうだ。
ロケーションとしては浅間山や上毛三山に囲まれた見晴らし自慢のゴルフ場。コース内から浅間山、赤城山、妙義山、榛名山を望める、名山マニアにとってもたまらない場所だったりもする。
戦略性と景観美を同時に楽しめる。エンジョイ旅からアスリート派まで、幅広いゴルファーが楽しめる小幡郷GCに挑戦してみてはいかが?
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小幡郷GC(群馬県) | |
住所 | 群馬県甘楽郡甘楽町小幡1535 |
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連絡先 | 0274-74-6000 |
URL | 小幡郷ゴルフ倶楽部 |