「スウィングを整えるには、9番アイアンが最適」と話すのは、2017年8月10日現在、女子ツアー賞金ランクトップを快走中のスマイルクイーン、キム・ハヌル。どうして9番アイアンがいいのだろう?その理由を教えてもらった。
リズムが整う!打ち急ぎがなくなる!
ドライバーと違って9番アイアンは飛ばす必要がない。だからこそスウィングを整えるには9番アイアンが最適だという。
「スウィングで大切なのはインパクトのタイミング。ドライバーのように長さがあるクラブを振り回せばタイミングが合わないのは当たり前です。インパクトでスクェアに当たる感覚を9番アイアンなら自然にマスターすることができます」(キム・ハヌル、以下同)
その理由は長さが短く、適度にヘッドの重さがあるので切り返しで打ち急ぎがなくなるからだ。
「スウィングが速くなるのは私の悪い癖。タイミングを確認するのにショートアイアンの練習は効果的です」
打ち急がず、クラブと体の動きが同調すれば、体の正面でクラブをつねに管理することができる。そして、スクェアなインパクトを迎えやすくなる。この感覚をドライバーにも反映できれば、効率の良い飛ばしが実現するというわけだ。
また、インパクトで頭とボールは一直線上にあるのが理想。少しでも頭が突っ込むと体の回転が止まり、クラブの通り道がなくなってしまうからだ。
飛ばしたいからとドライバーを振り回すのではなく、9番アイアンでしっかりとスウィングを作るのが、遠回りに見えて実は近道。練習場で実践して、キム・ハヌル顔負けの美しいスウィングを手に入れよう!
(週刊ゴルフダイジェスト2017年5/30号より抜粋)
※2017年8月13日 一部内容を修正しました