切り返し以降は腰のターンでスウィングを主導する。なんとなくそう考えている人は多いはずだが、人気・実力ともに女子ツアー屈指の原江里菜プロいわく、腰を回す意識は大事だが、その前にやってほしい動きがあるという。強いボールを打つためには必須だという“お尻”の動きを教えてもらった。
腰を回す前に「お尻」を目標に『クイッ』とスライド
「腰を回す意識が強いと、トップから一気に腰を回してしまいがちですが、そうすると左腰が引け、腰の開きが早くなり、ボールを強く押せなくなります。それを防ぐため、私は腰を回す前にターゲット方向に体重を乗せることを意識しています。切り返しの直前、お尻をほんの少し目標方向に動かしてから腰を回すイメージですね。
こうすることで、左腰の引けを防げると同時に、切り返しで一瞬『間』をつくることができる。この間があると、フェースローテーションのタイミングが合いやすく、より強い球が打てるんです」(原、以下同)
飛ばしにはフェースローテーションが必須だが、それを肩や腕の動きだけでやろうとすると手打ちになりがちだと原プロはいう。主導はあくまでヒップの動きだという意識が大事なのだ。
飛ばしにはフェースローテーションが必須という原だが、それを肩や腕の動きだけでやろうとすると、手打ちになりがち。主導をお尻にすることで、それらを防ぐことができ、強い球が打てるのだ。飛ばしたいなら女子プロのように、お尻を意識してスウィングをしてみよう!
写真/大澤進二
(週刊ゴルフダイジェスト2015年6/2号より抜粋)