ドライバーの進化とともに「軽く振ったほうが飛ぶ」とか「力いらずの飛ばし」が脚光を浴びてきた昨今。だが、調子のいいプロほど“合わせて飛ばす”ことはせず、思いっきり振っている。期待の若手の一人である香妻陣一朗プロは「しっかり振ると曲がらないんです」と言う。詳しく聞いてみよう!
切り返しから加速インパクトは止めるイメージ!
「曲げることを怖がって当てにいくと、スウィングがゆるんで飛ばないし、余計に曲がります。だから、ボクはいつでもしっかり握っていくんです」と香妻プロ。
フェアウェイが狭く絞られたホールや、OBなどのハザードが気になるホールほど“しっかり振る”意識を持つことが大事なのだとか。
「フィニッシュまでしっかり振り切るには、力を入れるタイミングが重要。ボクの場合、テークバックは脱力して、切り返しから徐々に力を入れていくことで、効率よくヘッドを加速させているんです」(香妻、以下同)
また、ヘッドをビュンと走らせるには、手元が大きく動いてはダメだと香妻プロ。
「速く振ろうとして、手元が左に流れると、ヘッドが遅れて振り切れません。インパクト直前に手元を止めれば、遠心力でヘッドが走り、フィニッシュまで振り切れますよ」
“思いっきり振る”と、かえって飛んで曲がらない。思えばゴルフを始めた頃は、曲がるのを恐れずとにかく思い切り振っていた。大丈夫、あの頃よりは上手くなっているはず。小さくまとまったスウィングはやめにして、思いっきり振り抜こう!
写真/姉崎正
(週刊ゴルフダイジェスト2017年6/20号より)