ーー大ギャラリーを前にしてのプレーだったが、初日を終えての感想は?
「落ち着いてプレーできたと思います。昨日まではどういう風になるか想像できなかったのですが、ティグラウンドに上がるといつもどおりの自分でいられました」
ーー6696人のギャラリーが、ほとんど藍プロの組についていたような印象だった。
「朝早い(8時24分)スタートだったんですが、その時点でたくさんの人がコースに足を運んでくれて嬉しかったですし、(インスタートで)最後の9番ホールは日曜日にしか見たことない景色を木曜日に見てる感じで、ありがたいなという気持ちでプレーできました」
ーーグリーン上が鍵になると語っていたが、今日は3バーディ。長いパットも決めた。
「パッティングは良かったと思います。なかなかチャンスにつけられず、微妙なパーパットが残ることも多かったのですが、流れを切らさなかったのが、後半につながったと思います」
ーー明日に向けては?
「今日ちょっとドライバーのタイミングが合わなくて、調整しながら、ごまかしながらという感じでプレーしていた。それをもっと気持ち良く振れたらと思います。パッティングがいい感じできてるので、明日も落ち着いてプレーしたいですね」*
ーー今日一番良かった点は? また、明日の課題は。
「14番のパーセーブが一番良かったと思います。2.5メートルのパーパットでしたが、それを真ん中から決められて、今日グッと我慢できたなと。明日に向けては、ショットがつかまっていなくて、距離がまちまちだったり、ライン出しができていない。その辺が修正点になると思います」
ーー同伴の上田桃子プロ、高橋彩華さんとどんな話を?
「昨日から、桃子とはお互い負けないぞって話を冗談でしていた。そういう話も出つつ。お互い前半は我慢のゴルフで、同じタイミングで『そろそろエンジンかけてかないと』って言ったりして、また笑ったり。彩華ちゃんも18歳だけど落ち着いてプレーしていて、とてもいい雰囲気で回れました」
ーー多くのギャラリーが迎えていた。ファンの方を間近で見てどうだったか。
「平日にもかかわらず朝早くから来ていただいて。今までは『がんばれー!』という声が多かったのが、今日に関しては『ありがとう!』という声が多くて、私自身も嬉しかった。その中でどれだけ自分のゴルフができるかに集中しているので、ギャラリーの方を見ているという感じではないのですが、たくさんの声援がいただけるのはすごく嬉しいです」
ーー「今日が藍ちゃんを見られる最後」だというギャラリーもいた。どんな最後を見せたい?
「日本で最後(のプレー)になるかどうかはまだわからないが、今まで積み重ねてきた自分らしくやりたいなと思っていて、見栄を張ったりかっこつけずに自分らしい、泥臭いゴルフをすれば結果はついてくると思っています。明日もアンダーパーで回りたいです。今は自分のゲームに集中しているし、一打でも少なく上がるのが目標。明日も長い1日になると思いますが、最後まで集中してプレーしたいです」
“最後”という感傷的な印象はなく、あくまでも明日のプレーに集中するという意思を見せた宮里藍。彼女が狙っているのは、あくまでも久しぶりの“優勝”だ。