テーラーメイドの最強五人衆「TM Big5」がM×TPで全米を獲る!?
圧倒的使用率を誇り、メタルウッドナンバー1メーカーとして君臨し続けるテーラーメイドに、新たな武器が加わった。それは「TP5」と「TP5x」だ。2017年はゴルフクラブだけではなく、ボールメーカーとして破竹の勢いを見せている。
現在の世界ランキング1位のダスティン・ジョンソン(DJ)を始め、ジェイソン・デイ、ジャスティン・ローズにセルジオ・ガルシア。そして新たにスタッフプレーヤーとして加わった、世界ランキング2位のローリー・マキロイ。
この「TMビッグ5」と呼ばれる5人がクラブはもちろんのこと、ボールまでも使っているところが注目すべきところで、性能の高さが伺い知れる。モデルチェンジして飛距離性能、正確性ともにアップしたMシリーズのドライバーとフェアウェイウッドにニューボール。その組み合わせは各プレーヤーのプレースタイルに直結している。
ダスティン・ジョンソンは「ニューM1ドライバー」に「ニューM1フェアウェイウッド」、そしてボールは「TP5x」の「1-1-5x」(ワン・ワン・ファイブエックス)、対してローリー・マキロイは「ニューM2ドライバー」に「ニューM2フェアウェイウッド」の13.5度と19度、そしてボールは「TP5x」の「2-2-2-5x」という、セッティングというよりもいわばフォーメーションとして新しいウッドとボールを使いこなしている。
抜群のスピン性能を誇りながらも、飛距離を重視した「TP5x」のチョイスは、パワーヒッターぞろいのUSPGAのなかでも、飛距離ランキング上位2人の飛ばしへのこだわりともいえよう。
ショートゲームを重視した「TP5」を使うのはマスターズチャンピオン、セルジオ・ガルシア、彼のセッティングは「2-1-1-5」。
そして「2-2-5」のオリンピックチャンピオン、ジャスティン・ローズ。安定した飛距離をもちつつ、超越したショートゲームでピンチを乗り切るシーンを目にする2人の選択にも頷ける。
もうひとつ注目したいのがメジャーでのテーラーメイドの勝率。2016年の全米オープンはダスティン・ジョンソンが制している。そして、2017年のメジャー第1戦、マスターズはセルジオ・ガルシアが勝利した。
もし、2戦目となる全米オープンを「TMビッグ5」、もしくはそのほかの契約プロが制すると今年メジャー2勝目、すべてのメジャーを契約選手が獲るという、テーラーメイド悲願の「テーラースラム」に大きく近づくこととなる。勝者のフォーメーションは「1-1-5x」か、または「2-2-5」か、メジャー優勝者とともに注目してみたい。