顔=クラウン側から見たクラブヘッドのこと
「ゴルフギア」と一概に言ってもその形状は様々。上手い人たちは、その形状を称して「このクラブはいい顔しているね」とか「ボールがつかまりそうな顔だ」などと言う。というわけで、「顔ってなんだよ!」という素朴な疑問を解消しておこう。
さて、結論を先に言えば、「顔」とは構えたときのヘッドの見た目のこと。それを詳しく言えば、「クラウン側から見たフェース面まで含めたヘッド全体の印象のことを顔という。ちなみに、クラウンとはヘッド上部のことを言う。
ついでだから、クラウン側からヘッドを眺めた場合の各部の名称も押さえておこう。
フェースの先端側をトウ、フェースのシャフト側をヒールと呼ぶ。「今のはトウに当たった!」とか「ヒールだから飛んでないよ」などという場合、それぞれ「先っぽに当たった」「手前に当たった」とほぼ同義だ。
また、ゴルフクラブのヘッド部分とシャフトを接合するパーツをネック(ホーゼル)という。
ドライバーでよく聞くのが「丸顔でやさしそう」という言葉。丸顔=やさしいというイメージは人も一緒な気がするが、そこから来ているのだろうか。丸顔に対して、洋ナシ型というのも聞く。こちらも合わせて説明しよう。
左が丸顔。右が洋ナシ顔。丸顔はクラウン後方のヒール側が丸まっている。その形状故フェースが返りやすく、つかまりがいいので、スライスでお困りの方にはこちらがおススメの顔。
洋ナシ型はトウ側にボリュームがある。それによりフェースが返り過ぎない特性があるので、叩いても左に行かない安心感がある。というわけで、上級者にこの形状を好む人が多い。
最初は「どんな顔がいいか」と言われてもわからなくて当然。いろいろなクラブを見て、実際に打ってみて、だんだんと自分の好みがわかり、自分なりの「いい顔」の基準ができていく。そうなると、クラブ選ぶがどんどん楽しくなってきて、ゴルフ自体もさらに深く楽しめる。
マニアになる必要はないけれど、上に挙げた内容くらいは頭に入れておくといいですよ!