飛距離アップはゴルファーの永遠のテーマ。インパクトの意識で飛距離を伸ばすことができると話すのは、開催中のセガサミーカップで初日「64」とロケットスタートで単独トップに立った片岡大育。片岡は、練習ラウンドでティショットを打つ前に、しばしばティマーカーをグッとひと押しするのだとか。どういう意味があるのか聞いてみたところ、実は飛距離アップに繋がるみたいだ!
力が伝わる形を筋肉に記憶させよう!
片岡大育には、練習ラウンドでよくやるという秘密のルーティンがある。それが、ショットの前にティマーカーをグッとひと押しするというもの。
「インパクトは一連の動きの中にあるので、本番のスウィング中に意識しようしても意識して変えられるものではありません。なのであらかじめ、最も力の入るインパクトの形を筋肉に覚えこませておくことが大事だと思います。
僕はよく、練習ラウンドでティマーカーにヘッドを当てて、グッと押す運動をやります。一番力が入るときの腰の角度、脚のポジション、肩の向きなどをしっかりと体にインプットさせるんです」(片岡、以下同)
上の写真を見てほしい。左腰が回転して、胸はボールの方向を向いている。「この形が最も強くティマークを押せる姿勢。手元は自然とハンドファーストになっているはずです」と片岡はいう。
このカタチをインパクトで再現する準備として、アドレスではボールを少し内側に入れてややハンドファーストに構える。それにより、あらかじめボールを押しやすい形を作っておくわけだ。スウィングは、リストコックを抑え、体の回転でボールを押し込んでいくイメージ。
「インパクト時は、左腕とシャフトが一直線になるイメージ。それぐらいでちょうどいいハンドファ-ストになります。インパクト以降は右腰と右手でボールを押し込んでいくイメージ。結果、ヘッドが最大限に加速し、フォローも大きくなります」
ティーマーカーを押すだけの簡単な動作で、腰の入ったインパクトをモノにできるアイデア。ぜひ一度試してみよう!
写真/大澤進二
(週刊ゴルフダイジェスト2015年7/21号より抜粋)