正しく洗えば3倍持つ
「ワンシーズンでポロシャツをダメにしてしまっている人もいるかと思いますが、きちんと洗えば3倍は持ちます」と話すのは、この道49年のベテラン。今回、洗濯法を教えてくれる鯉淵一郎さんだ。
「生地やデザインが多様化していく中でも、必ずついているのが服のタグ。これはその服の説明書だから、何よりもまず先に見ましょう。服をダメにする原因には伸び、色落ち、シミがありますが、それぞれ簡単に予防できますよ」(鯉淵、以下同)
「生地の伸びに関しては、洗濯時に洗濯機の中でからまって引っ張られることで起こることが多い。こんがらがった洗濯物を引っ張って干していませんか? そうならない為には洗濯ネットを使いましょう。百円ショップで十分です」
「色落ちについてですが、洗う前に確認をすることが大切。濡らしたタオルで服の裏の目立たないところをトントンしてみましょう。色落ちの起こるものは色が移ります。タグに書いてある場合もあるので、注意して見てみましょう。それでも気になる人は目の細かなネットに入れて洗ってください。もし色落ちしても、他の服に移るのが軽減されます」
なるほど、汗ジミの場合はどうすれば?
「皮脂汚れはまず中性洗剤。さらに揉み洗いをしてから漬け置き。油が溶けやすいように30度程のぬるま湯でやると効果アップ。中性洗剤を溶かした後、汗ジミの部分を揉み洗いして少し漬けます。5分ほどつけたら目の細かいネットに入れ、洗濯機で普段どおりに洗う。このひと手間だけで汗ジミのないキレイな襟が戻ってきますよ」
ポロシャツのボタンは洗う時はとめ、干す時ははずす!
洗う時は脱いだまんま、干すときにはボタンをしめる人も多かったのでは? 実は逆で、洗うときにはヨレを防ぐためにボタンをしめる、乾かす時には中まで風が通りやすいようにボタンをあけることをお忘れなく。
お気に入りの服は長く着たい。洗濯のときにする、ちょっとしたひと手間で3倍長持ちできるぞ。さっそく今日から試してみよう!
写真/小林司
(月刊ゴルフダイジェスト2014年6月号より抜粋)
12:53誤字修正致しました