年半の開発期間を経て発売された「ミズノ MPタイプ2ドライバー」。果たしてその性能やいかに!?
いかにも打ちやすそう、球が上がりそうなプロモデル
クラフトマンが監修したアドレスしやすい顔を持つ、新しい「ミズノ MPドライバー」。2本同時発売されたうちの460CCの体積を持つ「タイプ2」をプロファイリングします。
クラブ設計家・松尾好員氏の実測によると、
「クラブ長さが実測で45.25インチと標準的ですが、クラブ重さは実測で308.3グラムとやや重いので、クラブの振りやすさの目安となるクラブ慣性モーメントが290万㎠とやや大きくなり、ヘッドスピード45m/sくらいのゴルファーがタイミング良く振れる設計になっています」
さらに松尾氏は、
「ヘッドはミズノらしくきれいでオーソドックスな形状、かつ投影面積が大きく、いかにも打ちやすそうに感じられます。またフェースプログレッションが大きいのが特徴です。アドレスすると、フェース面が良く見えるので、球が上がりやすそうにも感じます」と分析する。
顔、すわり、打感、音。“ミズノらしさ”が揃っている
では、実際にロフト10.5度、標準Sシャフトを試打した実感はどうだったのだろうか。
「シャフトはプロモデルとしては軟らかめの設定なので、ヘッドスピードが40~42m/sくらいのゴルファーでも十分扱えます。ヘッドはやや高めの重心設定で、適度なスピンも入って弾道が揃いやすく、安定して飛んでいきます。インパクト音が低めで中・上級者には好まれそうです」(松尾氏)
いっぽうの堀越良和プロは、
「MPブランドということで、ミズノらしい顔、すわり、打感、音のすべてが揃っていて、アスリートが好むクラブだと思います。10.5度で打ってみると、打ち出し角も高く、低スピンで飛びます。この点はいい意味で、MPらしくない。操作性を重視するミズノのプロモデルに、飛距離性能が備わったクラブということで、昔の『ミズノプロ300S』を思い出したほどです。460ccにしては操作性も高く、左に行きにくいので、上級者が満足できる1本です」、とそれぞれ感想を述べてくれた。
最後に松尾氏は、
「このMPには武藤俊憲プロや手嶋多一プロが使う小ぶりヘッド(タイプ1)もあるので、両方試してから決めるといいでしょう」とアドバイス。安定した弾道でフェアウェイをキープしたいゴルファーにぴったりの1本だと言えるようだ。
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