替えたのはシャフトだけ。基本セッティングは変えない
2017年7月のセンチュリー21レディースでツアー通算2勝目を飾った穴井詩(あない・らら)。1勝目よりも2勝目のほうが難しいといわれるが、それを成し遂げられたのはクラブへの信頼の厚さがあったからにほかならない。
「開幕から基本的なセッティングは変えていません。ただ、ドライバーのシャフトは替えました。私は、ミスのほとんどがチーピン系の左へのミスで、そこに対する怖さがありました。ただ。ヘッド自体はつかまってくれないと嫌なので、シャフトを替えることにしたのです。今のシャフトは動きすぎず、挙動が安定しているので、左への怖さがなくなりました」(穴井)。

つかまりは大事だが、構えたときに左にいかないと感じられることが重要。思いきって叩けるように、ヘッドサイズは小さいものが絶対。ドライバー「トライフィット プロ420」(9.5度)
飛ばし屋として知られる穴井だが、ドライバーの長さは44.5インチと短め。これもしっかり振り切って左へのミスを抑える工夫のひとつといえる。
14本の流れはまるで「男子プロ並」のセッティング
穴井の14本のクラブの流れを見ると、男子プロのセッティングのように見えるが、それはヘッドスピードがあるというだけでなく、構えたときの“好み”も入っているからだ。とにかく穴井は引き締まって見えるフォルムが好きなのだと言う。

極端にヘッドサイズが小さいわけではないが、座りがよく構えやすい。ドライバーと同じく叩いていけるモデル。3W「キャロウェイ ビックバーサ アルファ816」、5W「キャロウェイ GBB エピック」

キャリーは5Iと同じだというアイアン型UTを入れている。球が上がりやすくラフからの抜けがいい点が気に入っている。「トライフィット プロ」(21度)、「HONMA TW-U」(25度)

ウェッジだけは今シーズンから新しいものを使用。他のクラブと同じように構えたときの顔を重視。AW「キャロウェイ マックダディ」、SW「グラインドスタジオ」
自分の特徴を最大限に引き出してくれるクラブで3勝目、4勝目を狙っていく。穴井の躍進はさらに止まらない。
詳しいスペックは、週刊ゴルフダイジェスト8月22・29日号「pro's spec」をチェック!(写真/岡沢裕行)