ゴルフをはじめてたったの「6年」でツアー優勝
10代のうちに国内ツアーで優勝している選手でいえば、宮里藍がゴルフを始めたのは4歳で横峯さくらは8歳。比嘉真美子は11歳。そして今年プロに転向した、ツアー最年少優勝記録を持つ勝みなみは6歳。
比嘉の11歳はツアー優勝者がゴルフを始めた年齢としては遅めの部類。初優勝は2013年4月のヤマハレディースで、この時19歳。ゴルフ歴わずか8年でツアー優勝というのは目を引く。1998年生まれの勝みなみも、8歳でゴルフを始めて2014年に優勝しているので、ゴルフ歴は8年ということになるはず。これってゴルフ歴最短のツアー優勝? それとも、この上をいく最短記録はあるのだろうか?
というわけで国内女子ツアーの記録を、ひとまず1994年までさかのぼって調べてみた。それによるとゴルフ歴最短でのツアーVは藤田さいきとイム・ウナ、畑岡奈紗の6年。藤田はゴルフを始めたのが14歳で、20歳だった06年のプロミスレディスで初優勝。またイム・ウナは18歳でゴルフを始め、24歳だった08年のヴァーナルレディースで初優勝。畑岡奈紗は11歳でゴルフを始め、2016年日本女子オープンでわずか17歳でツアー初優勝を果たした。
藤田はかつて水泳や陸上をやっていた。イム・ウナも高跳びの選手だったそう。畑岡は野球をやっていた。そこで培った体力・精神力がゴルフに遺憾なく発揮されたというわけだ。
ちなみに、今回はゴルフを始めてから優勝するまでに最も時間がかかった選手も調べてみた。結果は姜秀衍(カン・スーヨン)と福嶋浩子の25年。姜秀衍は12歳でゴルフを始めて、37歳となった2013年10月のスタンレーレディスでツアー初優勝を飾った。福嶋浩子は13歳からゴルフを始め、2016年のサイバーエージェントレディスで38歳にして初優勝した。
今後もますます若年化が進むであろう女子プロゴルフ。新たなゴルフ歴最短記録が生まれるのもそう遠くないかも。
写真/大澤進二