明らかに打てない木の根のそばのボール、どうしたらいいんだっけ?
無理して打ったらクラブが傷つくし、ケガの恐れがある木の根元のボール。こんな状況に陥った場合はアンプレヤブルを宣言しよう。ちなみに通称は“アンプレ”だ。
ホールに近付かない範囲で2クラブレングス(ドライバー2本分)以内、ピンとボールを結んだ後方線上、最後に打った場所のいずれかから、1打罰を加えてプレーできる。1打目が木の根元について、アンプレヤブルを宣言して正しく処置したら、次に打つのは「3打目」ということ。
ボールのそばに落ち葉。取ってボールが動いたら……?
続いてのよくあるシチュエーションは、ボールのそばに小枝や松ぼっくりなどがある場合。ここで正しく知っておくべきなのは「ルースインペディメント」について。
ルースインペディメントというのは自然物のこと。木の枝、松ぼっくり、小石、動物のふん、虫など。ただし、固定されているものや生長しているもの、地面に固く食い込んでいるもの、ボールに付着しているものは別だ。
ルースインペディメントは、現行ルールではハザード以外では罰なしで取り除くことが可能。しかし、取り除いたことでボールが動いてしまったら1打罰なので要注意だ。
ややこしいのが、これがグリーン上だった場合。グリーン上に限ってはルースインペディメントを取り除くときにボールが動いても罰なしでリプレースすることができるので正しく覚えておこう。
モグラの穴にボールが! スタンスも穴にかかるけどあるがまま?
これはあるがままでプレーしても間違いではないが、実は「異常なグラウンド状態による障害」という処置のしかたも可能なのだ。救済を受ける場合は1クラブレングス以内でホールに近づかず、グリーンやハザード内ではないところにドロップしよう。
いかがだっただろうか。初心者は、ルールを知らないがゆえにかえって不利な状況からプレーしてしまいがち。コース内では救済を受けられる場面も多々あるので、覚えておいて損はない。