2017年の「スタンレーレディス」最終日の17番、18番で連続バーディを奪い、奇跡の大逆転で今シーズン2勝目を飾った吉田弓美子。手繰り寄せたチャンスを逃さないそのスウィングを見てみよう。

13番でキャディのミスにより1打罰を受け、そこから気持ちを切らさずに大逆転勝利をつかんだ吉田弓美子プロ。プレッシャーのかかる最終盤でも、的確なショットを重ねての優勝でした。そのスウィングは、やはり再現性の高さが見て取れます。

写真1で注目したいのは左腕の使い方。トップから左胸をブラッシングする(こする)ように下ろし、左腕が体からまったく離れずにインパクトを迎えています。手元が体の近くを通ることで、ボールにしっかりとエネルギーの伝わる軌道でボールをとらえています。

画像: トップからインパクトにかけて左腕が体から離れない。そのため、インパクトでボールにしっかりと力が伝わる(写真1)

トップからインパクトにかけて左腕が体から離れない。そのため、インパクトでボールにしっかりと力が伝わる(写真1)

この、左腕が密着した形は、ダウンスウィングで手元が体から離れて浮いてしまうことの多いアマチュアゴルファーにはぜひ、参考にしていただきたいポイントです。

トップから下ろしてくるときに、左腕が胸をこするような意識を持つことで、しっかりと左わきが締まり体の近くを通ります。そうすると手元は低く体の近くを通り、クラブはオンプレーンの軌道を描きやすくなります。

女子ツアーを盛り上げる明るい性格で、三枚目を演じることも多い吉田弓美子プロ。まだまだこれからの活躍に期待します。

写真/大澤進二、岡沢裕行

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